講演情報
[9]過酸化水素ガス滅菌の運用について~マスターを用いた試験 北の国から(旭川編)~
曽根 新太 (社会医療法人元生会森山病院)
【はじめに】過酸化水素ガス滅菌(Vaporized HydrogenPeroxide:VHP)は,低温かつ短時間で処理できる滅菌法であり当院でも第2の滅菌方法として選択している.滅菌保証ガイドライン2021 では,稼動性適格性試験(PerformanceQualification:PQ)の実施が勧告されているが,リソースの確保が困難であり実施には課題が山積していた.今回,道内滅菌研究会の役員施設で比較試験を実施し,互いの成果を確認する機会を設けたので報告する.
【方法】滅菌器は,ES-1400(キヤノンメドテックサプライ社),マスター製品はケースに鋼製器具5kg と化学的インジケータ(ChemicalIndicator:CI),生物学的インジケータ(BiologicalIndicator:BI)を積載し,滅菌ラップ(H600/121× 121cm)に包装したものをチャンバー最下段に搭載した.さらに最上段手前に,PCD(3MAttest 1295 PCD)を3箇所設置しショートサイクルを選択し滅菌工程をおこなった.試験後は,物理的パラメータとケース内CI/BI とチャンバー最上段に設置したCI/BI の結果を確認した.
【結果】パラメータのコンディショニングは1分48秒,注入工程の圧力は950,990,1,100,1,000Pa,運転時間は30 分32 秒であった.参照負荷内とPCD のCI/BI も全て合格であった.VHP は滅菌包装材の厚みなどにより濃度や圧力が低下することもあるが,今回の試験では厚みのある滅菌ラップを使用したが,滅菌に影響を及ぼすことはなかった.滅菌器の取扱説明書では,棚板の積載量は上限値が設定されているが,滅菌物の積載量が明文化されていないので,各施設で検証する必要がある.
【結論】参照負荷ではあるが,当院保有のVHP は,ショートサイクルでは,5kg までの製品であれば安定した滅菌工程が実施できると示唆された.また,今回の試験により医療現場でどのようにPQ を実施すれば良いか学びにつながった.
【方法】滅菌器は,ES-1400(キヤノンメドテックサプライ社),マスター製品はケースに鋼製器具5kg と化学的インジケータ(ChemicalIndicator:CI),生物学的インジケータ(BiologicalIndicator:BI)を積載し,滅菌ラップ(H600/121× 121cm)に包装したものをチャンバー最下段に搭載した.さらに最上段手前に,PCD(3MAttest 1295 PCD)を3箇所設置しショートサイクルを選択し滅菌工程をおこなった.試験後は,物理的パラメータとケース内CI/BI とチャンバー最上段に設置したCI/BI の結果を確認した.
【結果】パラメータのコンディショニングは1分48秒,注入工程の圧力は950,990,1,100,1,000Pa,運転時間は30 分32 秒であった.参照負荷内とPCD のCI/BI も全て合格であった.VHP は滅菌包装材の厚みなどにより濃度や圧力が低下することもあるが,今回の試験では厚みのある滅菌ラップを使用したが,滅菌に影響を及ぼすことはなかった.滅菌器の取扱説明書では,棚板の積載量は上限値が設定されているが,滅菌物の積載量が明文化されていないので,各施設で検証する必要がある.
【結論】参照負荷ではあるが,当院保有のVHP は,ショートサイクルでは,5kg までの製品であれば安定した滅菌工程が実施できると示唆された.また,今回の試験により医療現場でどのようにPQ を実施すれば良いか学びにつながった.
