講演情報
[90]腹腔鏡下手術における臨床工学技士の内視鏡手術支援業務の有用性に関する分析
渡邊 雅俊1,2, 伊藤 宏将2, 三澤 哲也2 (1.国家公務員共済組合連合会東海病院 臨床工学科, 2.名古屋市立大学大学院データサイエンス研究科)
【背景・目的】医師の働き方改革を推進するうえで,タスクシフト・シェアは重要である.2021 年10 月の厚生労働省通知により,臨床工学技士(CE)による内視鏡手術支援業務が認可され,当施設では2024 年10 月より腹腔鏡下手術にCE が関与し始めた.本研究は,CE の関与が手術効率および医師の労働効率に与える影響を統計学的に解析することを目的とした.
【方法】対象は2023 年10 月~ 2025 年9月に施行した腹腔鏡下手術全症例とし,CE 業務開始前(第1期)と開始後(第2期)に区分した.基礎分析後,CE 対応群と非対応群の平均値比較を実施した.解析項目は,手術関連指標(手術・麻酔時間,出血量,術後在院日数,手術・麻酔の開始/終了時刻)および労働効率指標(外来・入院患者数,腹腔鏡下手術件数,全手術件数,緊急・並列・直明け手術件数)とした.さらに,CE対応件数と腹腔鏡下手術件数の関連を相関・回帰・クラスター分析により評価し,特定術式(LAP-C,LAC,TAPP,LA)の傾向も解析した.
【結果】第2期のCE対応件数は249件中147件(59.0%)で,LAC では94.3%と高率であった.手術関連指標では手術・麻酔時間に有意差を認めなかったが,開始・終了時刻は有意に短縮した.
労働効率指標では外来・入院患者数,腹腔鏡下手術件数,全手術件数,並列手術件数が増加し,直明け手術件数は減少した.CE 対応件数と腹腔鏡下手術件数には正の相関を認め,クラスター分析ではCE 関与の多い術式で効率改善傾向が示された.
【考察】CE による内視鏡手術支援業務は,手術の質を維持しながら手術進行の円滑化と医師の労働効率向上に寄与した.CE 関与の増加に伴い,医師は他業務に従事可能となり,診療効率化と腹腔鏡下手術件数の増加が両立した.特定術式や並列手術へのCE 関与拡大は,限られた医師数でも効率的な手術体制構築に有用である.以上より,CE の内視鏡手術支援業務は,手術体制最適化に資する重要な役割を担うと考えられる.
【方法】対象は2023 年10 月~ 2025 年9月に施行した腹腔鏡下手術全症例とし,CE 業務開始前(第1期)と開始後(第2期)に区分した.基礎分析後,CE 対応群と非対応群の平均値比較を実施した.解析項目は,手術関連指標(手術・麻酔時間,出血量,術後在院日数,手術・麻酔の開始/終了時刻)および労働効率指標(外来・入院患者数,腹腔鏡下手術件数,全手術件数,緊急・並列・直明け手術件数)とした.さらに,CE対応件数と腹腔鏡下手術件数の関連を相関・回帰・クラスター分析により評価し,特定術式(LAP-C,LAC,TAPP,LA)の傾向も解析した.
【結果】第2期のCE対応件数は249件中147件(59.0%)で,LAC では94.3%と高率であった.手術関連指標では手術・麻酔時間に有意差を認めなかったが,開始・終了時刻は有意に短縮した.
労働効率指標では外来・入院患者数,腹腔鏡下手術件数,全手術件数,並列手術件数が増加し,直明け手術件数は減少した.CE 対応件数と腹腔鏡下手術件数には正の相関を認め,クラスター分析ではCE 関与の多い術式で効率改善傾向が示された.
【考察】CE による内視鏡手術支援業務は,手術の質を維持しながら手術進行の円滑化と医師の労働効率向上に寄与した.CE 関与の増加に伴い,医師は他業務に従事可能となり,診療効率化と腹腔鏡下手術件数の増加が両立した.特定術式や並列手術へのCE 関与拡大は,限られた医師数でも効率的な手術体制構築に有用である.以上より,CE の内視鏡手術支援業務は,手術体制最適化に資する重要な役割を担うと考えられる.
