講演情報
[91]硬性鏡点検におけるマイクロスコープ観察と簡易光学評価を用いた定量的管理手法の検討
山本 遼太郎, 木原 功普, 山口 敦子, 小林 涼, 上田 舞 (鹿児島市立病院 臨床工学科)
【背景】腹腔鏡手術に用いられる硬性鏡は,術野の視認性に直結する重要な医療機器であり,その光学性能の維持は安全管理上不可欠である.ISO8600-5 では解像度をはじめとする光学特性の試験方法が規定されている一方,臨床現場における日常点検は依然として目視評価が中心であり,客観性や再現性に課題が残されている.専用の硬性鏡テスターを用いずに,現場で実施可能な定量的管理手法の確立が求められている.
【目的】マイクロスコープによる高倍率観察を目視点検の補助として活用し,簡易的な光学性能評価と組み合わせることで,日常的に実施可能な硬性鏡点検の定量化手法を構築し,その有用性を検討することを目的とした.
【方法】硬性鏡内部の観察にはマイクロスコープを用い,先端レンズおよび内部光学系を高倍率で観察した.レンズ損傷,内部の湿気,汚染,レンズのくすみや劣化の有無を評価するとともに,観察画像を保存し記録した.さらに,USAF1951 解像度チャートを一定条件下で撮影し,ImageJ を用いて解像度(line pairs/mm),輝度コントラスト(Michelson contrast),および明るさ均一性を算出した.
【結果】マイクロスコープ観察により,肉眼や通常の目視点検では判別困難な微細なレンズ損傷や内部汚染,曇りを画像として記録することが可能となった.これらの症例では,コントラスト低下が定量指標として検出される傾向を示した.
一方,外観上の異常が認められない場合においても,解像度や均一性の低下が数値として把握され,目視点検のみでは検出困難な光学劣化の可視化が可能となった.
【考察・結語】マイクロスコープを用いた観察は,専用テスターを用いずとも硬性鏡の光学的異常を高感度に検出できる有用な手段であり,簡易的な定量評価と組み合わせることで,ISO 規格の考え方に沿った客観的な品質管理を現場レベルで実装できる可能性が示唆された.
【目的】マイクロスコープによる高倍率観察を目視点検の補助として活用し,簡易的な光学性能評価と組み合わせることで,日常的に実施可能な硬性鏡点検の定量化手法を構築し,その有用性を検討することを目的とした.
【方法】硬性鏡内部の観察にはマイクロスコープを用い,先端レンズおよび内部光学系を高倍率で観察した.レンズ損傷,内部の湿気,汚染,レンズのくすみや劣化の有無を評価するとともに,観察画像を保存し記録した.さらに,USAF1951 解像度チャートを一定条件下で撮影し,ImageJ を用いて解像度(line pairs/mm),輝度コントラスト(Michelson contrast),および明るさ均一性を算出した.
【結果】マイクロスコープ観察により,肉眼や通常の目視点検では判別困難な微細なレンズ損傷や内部汚染,曇りを画像として記録することが可能となった.これらの症例では,コントラスト低下が定量指標として検出される傾向を示した.
一方,外観上の異常が認められない場合においても,解像度や均一性の低下が数値として把握され,目視点検のみでは検出困難な光学劣化の可視化が可能となった.
【考察・結語】マイクロスコープを用いた観察は,専用テスターを用いずとも硬性鏡の光学的異常を高感度に検出できる有用な手段であり,簡易的な定量評価と組み合わせることで,ISO 規格の考え方に沿った客観的な品質管理を現場レベルで実装できる可能性が示唆された.
