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[92]AI 判定機能付きボアスコープ自動タイプを使用した累積使用回数に伴う管路内裂傷推移

中山 竣平1, 西木 椋一1, 北野 貴成1, 永田 耕介1, 山村 健史2 (1.名古屋大学医学部附属病院 臨床工学技術部, 2.名古屋大学医学部附属病院 光学医療診療部)
【背景・目的】軟性内視鏡における管路内の状態把握は,修理抑制や感染管理の観点から重要である.しかし,従来の細径カメラによる継続的観察は,時間効率や精度の点で課題があった.本研究ではAI 判定機能付きボアスコープ自動タイプ(以下VerifyAi®)を用い,自動観察による管路内裂傷検出の推移を評価した.
【方法】上部内視鏡(GIF-H290Z)2本,下部内視鏡(CF-XZ1200I/CF-HQ290ZI)各1本を対象とした.初回観察時に検出された裂傷数をベースラインとした.以後,毎日終業後にVerifyAi®を用いて管路内を観察し,新たに検出された裂傷数を累積した.各スコープの累積使用回数に対し,初回測定からの新規裂傷検出数の推移を評価した.
【結果】観察期間中,各スコープの累積使用回数は15 ~ 22 回であった.初回観察時を基準とした新規裂傷検出数の累積推移を評価したところ,各スコープにおける裂傷増加数は1~ 33 個の範囲であった.スコープ間で裂傷検出の推移には差がみられたが,累積使用回数の増加に伴い,各スコープで裂傷検出数は増加傾向を示した.
【考察】本研究では,VerifyAi® を用いることで,軟性内視鏡管路内裂傷の検出推移を累積使用回数に基づいて継続的に評価できることが示された.従来,管路内の状態把握は断片的な観察に留まることが多かったが,本手法により日常使用に伴う変化を一定条件下で可視化でき,さらには観察者による精度のばらつきを最小限に抑える点で有用と考えられた.
【結語】自動観察による管路内評価をおこなうと,使用回数の増加に伴い裂傷検出数は増加した.