講演情報

[93]硬性鏡の保守契約継続性の評価

今村 圭佑, 川北 麻衣子 (社会医療法人東和会第一東和会病院 臨床工学科 医療機器機材管理室)
【背景】硬性鏡を含む内視鏡関連機器の適切な保守管理は医療安全および診療継続性の確保に直結する.多くの医療機関においてメーカとの保守契約が導入されているが,その必要性や費用対効果については診療科毎の差異が大きく,機器の経年変化や使用状況の変化に応じた契約内容の再評価がおこなわれていないケースも少なくない.
【目的】本報告では,硬性鏡システムにおける保守契約の継続可否について,医療機器管理および医療経済の観点から評価し,適切な契約継続判断を検討することを目的とした.
【方法】当院における硬性鏡を対象に故障事例,修理対応内容,ダウンタイムおよび費用について,保守契約締結有無で比較・検討した.
【結果】保守契約締結後は,突発的故障への迅速な対応やダウンタイムの短縮といった点で医療安全及び診療継続性に寄与していた.一方で,使用頻度の低い機器については費用対効果が低い可能性が示唆された.
【結論】内視鏡デバイスにおける保守契約は,一律に必要とされるものではないが使用状況や診療科特性を基に評価・選択をすることが重要である.
医療機器管理の観点から,保守契約内容を定期的に評価・見直すことがより合理的な医療機器管理につながると考えられた.