講演情報

[S3-2]未消毒物品の院外持ち出しのための実証と院外委託-院内洗浄業務の委託化を目指して

石渡 悠 (聖路加国際病院 病院事務部 中央滅菌課)
【背景】
当院では年間約9,000 件の手術を行っている.医療技術の進歩に伴って,使用される手術機材も繊細かつ複雑化の一途をたどっており,再生処理の作業量が必然的に増加している.その反面,再生処理業務を担う人員の確保は年々難しくなっており,安定した組織運営が課題となっている.2025年2月に医療法の一部が改訂され,使用後の機材を洗浄消毒せず院外に搬出することが可能となった.これを踏まえ,院内洗浄の委託化を検討したため報告する.
【方法】
①委託先の再生処理工場設備,および搬送時の危機管理体制を確認.②院内洗浄委託対象機材を抽出し,交差感染対策を踏まえた搬出方法の検討,ATP 測定による洗浄評価を実施.③実際の作業負担を検証.
【結果】
患者へ提供する機材の品質に問題はなく,機材の在庫調整などの課題解決により委託化は実現可能と考えられたが,当院においては器材の仕分け作業に関する運用の検討が必要となった.
【結語】
医療安全,感染管理面において双方で十分な合意をとり,委託化を進めていくことが重要である.