講演情報
[T24]医療器具内部の残留有機物の存在と各種新規酵素を用いるさらなる洗浄効果の追求
鈴木 陽一1, Tianfu Zhao2, Yang Liu2 (1.ノボザイムズ・ジャパン㈱), 2.ノボザイムズ中国投資有限公司)
【はじめに】医療器材の内部構造の複雑化や今後ピークを迎える超高齢化社会,昨今の人材不足は,手術件数の増加による中央材料室のリソースの圧迫を予見させるものである.ゆえに,より効果の高い洗浄ソリューションを備えることは,医療関連感染リスクの低減だけでなく洗浄現場を円滑に運用する副次的効果に寄与すると言える.洗浄剤に酵素を提供する立場である当社は,一昨年の本学会で,2つの新酵素種とプロテアーゼで構成されるマルチ酵素EverisAdvance によるバイオフィルム除去効果を紹介した.本発表ではそれに加え,新規アルカリ耐性プロテアーゼを紹介する.本酵素は従来困難とされてきた高アルカリ性洗浄剤への安定配合を可能とし,アルカリと酵素配合の一剤二役の応用にも期待が持たれる.
【実験】前半のマルチ酵素の効果に関しては,ISO15883-5 で規定されるバイオフィルムに対して,一般的な中性の洗浄剤へのマルチ酵素配合による洗浄効果を検証した.洗浄後の残存バイオフィルム・eDNA・タンパク質などの分析の結果,マルチ酵素を用いることで,プロテアーゼのみでは不十分であったバイオフィルムの除去洗浄が効果的におこなえることが確認された.
また,後半の新規アルカリ耐性プロテアーゼの評価では,高アルカリ性の洗浄剤組成中で従来のものとの残存活性の比較評価をおこなった.
当該酵素は,従来のものと比較して,高いアルカリ性の組成中でも安定に配合可能なことが確認された.このアルカリ耐性プロテアーゼの洗浄効果についても紹介する.
【考察】これらの結果は,新規2酵素がバイオフィルムの構成成分である多糖やeDNA を特異的に分解すること,新しいアルカリ耐性プロテアーゼがアルカリ洗浄剤と酵素の一剤二役を可能にすることを示唆している.このように,効果の優れた洗浄ソリューションを実装することで,院内感染のリスク低減だけでなく中央材料室のオペレーションの円滑化にも貢献できると考える.
【実験】前半のマルチ酵素の効果に関しては,ISO15883-5 で規定されるバイオフィルムに対して,一般的な中性の洗浄剤へのマルチ酵素配合による洗浄効果を検証した.洗浄後の残存バイオフィルム・eDNA・タンパク質などの分析の結果,マルチ酵素を用いることで,プロテアーゼのみでは不十分であったバイオフィルムの除去洗浄が効果的におこなえることが確認された.
また,後半の新規アルカリ耐性プロテアーゼの評価では,高アルカリ性の洗浄剤組成中で従来のものとの残存活性の比較評価をおこなった.
当該酵素は,従来のものと比較して,高いアルカリ性の組成中でも安定に配合可能なことが確認された.このアルカリ耐性プロテアーゼの洗浄効果についても紹介する.
【考察】これらの結果は,新規2酵素がバイオフィルムの構成成分である多糖やeDNA を特異的に分解すること,新しいアルカリ耐性プロテアーゼがアルカリ洗浄剤と酵素の一剤二役を可能にすることを示唆している.このように,効果の優れた洗浄ソリューションを実装することで,院内感染のリスク低減だけでなく中央材料室のオペレーションの円滑化にも貢献できると考える.
