講演情報
[1R0109-09-01]実験的手法で明らかにする認知の構造
*信迫 悟志1,2 (1. 畿央大学大学院健康科学研究科、2. 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター)
近年,予防医学の発展により,病気・疾患・障害が発生する以前に予測的に介入することが可能となりつつある。しかし依然として医学の主流は,物理的に生じた病気・疾患・障害とその病原に対するアプローチである。すなわち,腫瘍が画像により確認できるから治療対象となり,骨折が放射線画像で描出されるから処置の適応となる。医学において治療対象は多くの場合,可視化可能な病態に基づいて規定される。このように医学において治療対象を「可視化すること」は自明の前提である。
しかしながら,症状は見えても,その病原は見えないことも多い。神経発達症は発達期に発症し,学習,社会性,行動,運動などの領域で日常生活や社会生活を制限する状態を呈する。その特徴は,脳に明らかな器質的損傷が確認できないにもかかわらず,脳機能の異常や非定型発達によって多様な症状が現れる点にある。たとえば発達性協調運動症(Developmental Coordination Disorder: DCD)では,協調運動技能障害(顕著な運動の不器用さ)という「目に見える」症状が出現するが,その背景にある脳機能の異常は「目に見えない」。
本講演では,DCDの主症状である運動障害の背景に潜む「目に見えない」脳機能の異常を,実験心理学的手法によって「観る化」してきた研究を紹介し,本学会テーマ「見えないものを観る」に応答したい。
しかしながら,症状は見えても,その病原は見えないことも多い。神経発達症は発達期に発症し,学習,社会性,行動,運動などの領域で日常生活や社会生活を制限する状態を呈する。その特徴は,脳に明らかな器質的損傷が確認できないにもかかわらず,脳機能の異常や非定型発達によって多様な症状が現れる点にある。たとえば発達性協調運動症(Developmental Coordination Disorder: DCD)では,協調運動技能障害(顕著な運動の不器用さ)という「目に見える」症状が出現するが,その背景にある脳機能の異常は「目に見えない」。
本講演では,DCDの主症状である運動障害の背景に潜む「目に見えない」脳機能の異常を,実験心理学的手法によって「観る化」してきた研究を紹介し,本学会テーマ「見えないものを観る」に応答したい。
