講演情報
[CD-13]左半球損傷者をどのように観察し,病態を捉え介入につなげていくか
*玉木 義規1 (1. 甲南病院)
認知神経リハビリテーションでは,患者の行為や記述を丁寧に観察し,その背景にある病態を解釈することが重視されている.なかでも麻痺など目に見える運動障害に比べ,臨床で「見えにくい」障害の代表として高次脳機能障害が挙げられる.本セッションでは,右半球損傷,左半球損傷,身体失認といった症例に関する臨床や研究を取り上げ,高次脳機能障害の病態にいかに迫るかを議論する.
私は左半球損傷患者をテーマに話題提供を行う.代表的な症状には失語症や失行症があり,これらは併存することも多く,日常生活における他者とのコミュニケーションを大きく妨げる.また,左半球は注意機能の面で詳細処理(Finkら,1997)あるいは系列処理などの実行制御(Posner & Petersen,1990)に関わるとされてきた.つまり,対象の空間的側面よりも意味的側面への影響が強いと考えられる.私が経験した症例の中には,ジェスチャーの理解は可能でも表出が伴わない失語・失行症例や,会話中に感情的反応を示す失語症例などがいた.彼らに共通していたのは,伝達すべき重要な情報への注意が十分に向けられず,それを適切に表出できない点であった.こうした患者が抱えるコミュニケーション障害の病態について,課題を通した観察をもとにどのように仮説立て,いかに患者の「気づき」を生み出すかについて議論したい.
私は左半球損傷患者をテーマに話題提供を行う.代表的な症状には失語症や失行症があり,これらは併存することも多く,日常生活における他者とのコミュニケーションを大きく妨げる.また,左半球は注意機能の面で詳細処理(Finkら,1997)あるいは系列処理などの実行制御(Posner & Petersen,1990)に関わるとされてきた.つまり,対象の空間的側面よりも意味的側面への影響が強いと考えられる.私が経験した症例の中には,ジェスチャーの理解は可能でも表出が伴わない失語・失行症例や,会話中に感情的反応を示す失語症例などがいた.彼らに共通していたのは,伝達すべき重要な情報への注意が十分に向けられず,それを適切に表出できない点であった.こうした患者が抱えるコミュニケーション障害の病態について,課題を通した観察をもとにどのように仮説立て,いかに患者の「気づき」を生み出すかについて議論したい.
