講演情報
[EL-02]見えないものを観るための手段〜前庭系の多面的評価の視点
*塩崎 智之1 (1. 奈良県立医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科)
ヒトの姿勢制御は、視覚・体性感覚・前庭覚の三つの感覚の協調によって成り立っています。臨床現場では、意識化しやすい視覚や体性感覚に焦点が当てられることが多く、セラピストが対象者と関わる際にもこれらが主な評価・介入の対象となっています。しかし、前庭覚に着目して評価や治療を行っているセラピストはまだ限られています。
前庭覚は末梢前庭器(半規管・耳石器)を起点とし、前庭動眼反射や前庭脊髄反射などを介して眼球運動や平衡機能の調整を担います。さらに、その情報は前庭神経核から視床を経由し大脳皮質に至り、とくに島回から頭頂葉にかけての前庭皮質に投射されます。この領域は視覚や体性感覚とともに多感覚統合を担い、自己身体の認識に不可欠な役割を果たしています。したがって、患者の前庭覚がどのような状態にあるかを把握することは、病態の理解と適切な介入方針の立案に直結します。
めまい専門機関では眼球運動解析や前庭誘発筋電位など高度な評価が行われていますが、セラピストが一般の臨床現場で実施可能な評価方法も存在します。本教育講演では、前庭覚の基礎的機能とその臨床的意義を概説するとともに、専門機関で行われる詳細な評価手法、そして自施設でも取り入れやすい評価法を紹介します。聴講者が前庭覚の臨床的イメージを具体的に持ち帰り、明日からの臨床における病態解釈と介入の幅を広げる一助となることを目標とします。
前庭覚は末梢前庭器(半規管・耳石器)を起点とし、前庭動眼反射や前庭脊髄反射などを介して眼球運動や平衡機能の調整を担います。さらに、その情報は前庭神経核から視床を経由し大脳皮質に至り、とくに島回から頭頂葉にかけての前庭皮質に投射されます。この領域は視覚や体性感覚とともに多感覚統合を担い、自己身体の認識に不可欠な役割を果たしています。したがって、患者の前庭覚がどのような状態にあるかを把握することは、病態の理解と適切な介入方針の立案に直結します。
めまい専門機関では眼球運動解析や前庭誘発筋電位など高度な評価が行われていますが、セラピストが一般の臨床現場で実施可能な評価方法も存在します。本教育講演では、前庭覚の基礎的機能とその臨床的意義を概説するとともに、専門機関で行われる詳細な評価手法、そして自施設でも取り入れやすい評価法を紹介します。聴講者が前庭覚の臨床的イメージを具体的に持ち帰り、明日からの臨床における病態解釈と介入の幅を広げる一助となることを目標とします。
