講演情報
[SY-03]実生活における上肢活動の観える化と心理と文脈統合による行動変容支援
*南川 勇二1 (1. 西大和リハビリテーション病院)
中枢神経疾患における上肢機能の回復には,機能改善に加え,日常生活で「使う」行動への変容を支援する視点が不可欠である.麻痺側上肢の行動変容は,使用行動の成功体験によって強化される一方,失敗体験が重なると使用を回避する選択が強化され,非麻痺側の使用が促進される学習性不使用を招き得る.したがって,上肢機能回復を考えるうえでは,学習性不使用を予防し,日常生活で「使う手」へと移行させる支援が重要である.
従来,上肢使用の評価は簡便な質問紙が用いられてきたが,社会的望ましさや認知機能の影響を受けやすく,実態把握に限界がある.そこでウェアラブルデバイスにより実生活の上肢活動を定量化し,麻痺側が「どれだけ・どのように」使われているかを観える化する技術が発展してきた.しかし,数値の変化や改善のみでは意思決定や行動の定着に直結しにくい.実生活における使用行動には,価値観・自己効力感・不安・習慣・環境要因といった見えにくい心理・文脈因子が促進因子または障壁として作用するため,主観的情報を含む統合的評価が求められる.
本講演では,実生活における上肢活動量評価による定量データと主観・心理情報を組み合わせ,「能力-心理・文脈-使用」を捉える評価の枠組みを提案する.さらに,観える化として,上肢活動量評価の可視化によるフィードバックや,セルフモニタリングの促進に加え,麻痺側上肢を使用する環境調整・家族支援を核とする行動変容支援を概説し,「使える手」を「使う手」へと橋渡しする実践的ストラテジーを提示する.
従来,上肢使用の評価は簡便な質問紙が用いられてきたが,社会的望ましさや認知機能の影響を受けやすく,実態把握に限界がある.そこでウェアラブルデバイスにより実生活の上肢活動を定量化し,麻痺側が「どれだけ・どのように」使われているかを観える化する技術が発展してきた.しかし,数値の変化や改善のみでは意思決定や行動の定着に直結しにくい.実生活における使用行動には,価値観・自己効力感・不安・習慣・環境要因といった見えにくい心理・文脈因子が促進因子または障壁として作用するため,主観的情報を含む統合的評価が求められる.
本講演では,実生活における上肢活動量評価による定量データと主観・心理情報を組み合わせ,「能力-心理・文脈-使用」を捉える評価の枠組みを提案する.さらに,観える化として,上肢活動量評価の可視化によるフィードバックや,セルフモニタリングの促進に加え,麻痺側上肢を使用する環境調整・家族支援を核とする行動変容支援を概説し,「使える手」を「使う手」へと橋渡しする実践的ストラテジーを提示する.
