講演情報
[05バ-ポ-06]神経筋電気刺激は静的ストレッチングによる伸張耐性の変化を向上させる
*齋藤 輝1、水野 貴正2 (1. 九州産業大学、2. 名古屋大学)
神経筋電気刺激法により運動単位が活動する神経経路は刺激パラメータや電極位置によって中枢性と末梢性の貢献度に違いがあり、低強度かつ低頻度での末梢神経への電気刺激は脊髄反射回路を介すことで中枢性の寄与が高まることが示唆されている。本研究の目的は末梢神経と筋腹を対象とした神経筋電気刺激の違いが静的ストレッチングによる関節可動域や受動トルクの変化に与える一過性の影響を明らかにすることであった。神経筋電気刺激あるいは長時間安静と5分間の静的ストレッチングが最大背屈角度と受動トルクに及ぼす影響を調べる実験を成人男性17名に対して行った。神経筋電気刺激は脛骨神経または下腿三頭筋に対して10Hzで60回の電気刺激(10秒ON-OFFサイクル)を行うものとした。等速筋力計を用いて足関節を受動的に背屈させて最大背屈角度を計測した。下腿三頭筋の伸張耐性と筋腱複合体のスティフネスは、それぞれ受動トルクのピークと受動トルク―関節角度関係の傾きで評価した。ストレッチングによる最大背屈角度の増加は、神経(3.4±2.3度)、筋腹への電気刺激(2.2±3.4度)と長時間安静(2.2±2.4度)の間で有意差は認められなかった。ストレッチングによる筋腱複合体のスティフネスの減少は、神経(-13.2±7.1%)、筋腹への電気刺激(-8.8±11.3%)と長時間安静(-11.5±11.5%)の間で有意差は認められなかった。ストレッチングによる伸張耐性の有意な増加が神経(9.0±10.2%)と筋腹への電気刺激(6.9±14.6%)で見られたが、長時間安静(1.5±8.7%)では認められなかった。神経電気刺激は電極位置に関係なく、静的ストレッチングによる伸張耐性の変化を向上させることが明らかになった。
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