講演情報
[05バ-ポ-16]テニス競技において非利き手のグリップが与えるバックハンドストロークのパフォーマンスへの影響
*塚原 歩己1、牛山 幸彦1 (1. 新潟大学)
硬式テニスの両手バックハンドストローク(以下、2BH)において、非利き手が果たす役割は大きく、主導的な働きを持つことが先行研究で示されている。しかし、非利き手のグリップの違いが動作や筋活動に与える影響は十分に検討されていない。そこで本研究は、非利き手のグリップ(コンチネンタルとイースタン)の違いが2BHの動作および上肢の筋活動に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。
実験には競技歴3年以上の大学庭球部男子学生10名が参加した。非利き手を上記2条件に設定し、全力で2BHを打撃させた。ハイスピードカメラによる3次元動作解析を用い、各関節速度、ラケットヘッド速度、ボール速度、ラケット面角度を算出した。また、両上肢8筋の表面筋電図を計測し、最大随意収縮で正規化した%RMSを用いて比較した。
解析の結果、イースタン条件において左肩関節の平均速度と右肩関節の最高速度が有意に高かった。一方で、ラケットヘッド速度、ボール速度、ラケット面角度の代表値に有意差は認められなかった。筋活動に関しては、スイング初期のラケット面角度最小時において、イースタン条件で左長橈側手根伸筋の活動が有意に高くなることが示された。これらの結果から、イースタングリップは非利き手側肩関節の速度を高めるものの、エネルギーが遠位部へ伝達されず、打球速度の増加には直結しないことが示唆された。また、ラケット面角度自体に差異は生じなかったが、イースタン条件では面を維持するために前腕伸筋群に強い活動が要求されることが明らかになった。したがって、打球速度向上のためには安易なグリップ変更だけでなく運動連鎖の適正化が必要であり、前腕部への負荷増大を考慮したコンディショニングが不可欠である。
実験には競技歴3年以上の大学庭球部男子学生10名が参加した。非利き手を上記2条件に設定し、全力で2BHを打撃させた。ハイスピードカメラによる3次元動作解析を用い、各関節速度、ラケットヘッド速度、ボール速度、ラケット面角度を算出した。また、両上肢8筋の表面筋電図を計測し、最大随意収縮で正規化した%RMSを用いて比較した。
解析の結果、イースタン条件において左肩関節の平均速度と右肩関節の最高速度が有意に高かった。一方で、ラケットヘッド速度、ボール速度、ラケット面角度の代表値に有意差は認められなかった。筋活動に関しては、スイング初期のラケット面角度最小時において、イースタン条件で左長橈側手根伸筋の活動が有意に高くなることが示された。これらの結果から、イースタングリップは非利き手側肩関節の速度を高めるものの、エネルギーが遠位部へ伝達されず、打球速度の増加には直結しないことが示唆された。また、ラケット面角度自体に差異は生じなかったが、イースタン条件では面を維持するために前腕伸筋群に強い活動が要求されることが明らかになった。したがって、打球速度向上のためには安易なグリップ変更だけでなく運動連鎖の適正化が必要であり、前腕部への負荷増大を考慮したコンディショニングが不可欠である。
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