講演情報

[05バ-ポ-26]空手道形における突き動作の運動学的特徴

*堀場 早耶1、田中 重陽2、熊川 大介2、畑島 一翔2、亀山 歩2、田中 理沙2、田邉 凱聖1 (1. 国士舘大学大学院、2. 国士舘大学)
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空手道の形において、技のキレは高得点獲得に不可欠であり、動作の停止や速度変化が影響することが報告されている。しかしながら、キレを高める具体的な動作特性は明らかにされていない。そこで本研究では、空手道の形における突き動作について、運動学的観点からその動きの特徴を明らかにすることを目的とした。被験者は大学空手選手9名とし、全日本学生空手道選手権大会出場経験のあるものを含む5名(HG)と出場経験のない4名(LG)に分類し比較した。全被験者に最大努力による突き動作を実施させ、内省評価の高い試技を分析対象とした。慣性センサ式三次元モーションキャプチャシステムおよびハイスピードカメラを用いて、上肢、下肢および体幹の速度データを取得した。動作開始から手部の合成速度が最大になるまでを加速局面、その後、合成加速度が最小値を示す時点までを減速局面と定義し、それぞれの局面における速度変化量を時間で除した⊿加速度および⊿減速度を算出した。その結果、HGでは前腕部の⊿減速度がLGよりも大きな値を示した。上腕部では、両群ともに突き始めと、踏み込み足接地後に合成速度が増大する傾向が確認された。上腕部の合成速度は二峰性の増減速パターンを示し、1回目の速度増大は前腕部および手部の最大速度出現前、2回目は手部の最大速度出現後に認められた。また、前腕部と手部はほぼ同時期に最大値が出現し、手部の加速に2回目の上腕部の合成速度の増大は直接的には影響しないものと推察された。さらに、踏み込み足接地後には前腕部および手部の速度低下と拳を捻る回内動作が確認された。これらの結果から、減速局面における前腕や手部の捻り動作が、加速局面で高まった速度を急激に減速させ、技のキレを生み出している可能性が示唆された。

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