講演情報
[03心-ポ-28]体育系大学に所属する大学生における競技特性不安と心理的競技能力との関連性別による比較検討
*髙石 菜摘1、土屋 裕睦2 (1. 大阪体育大学大学院、2. 大阪体育大学)
Takaishi & Onohara & Tsuchiya(2026)は、状態不安は心理的競技能力と負の関連を示す一方、その影響は一般的な特性不安の水準によって変化することを示したが、各因子間の関連や性差については明らかにされていない。そこで、本研究では、体育系大学生における競技特性不安と心理的競技能力との関連、およびその性差について探索的に検討した。対象者は、体育系大学生60名 (男性33名、女性27名) であった。競技特性不安の測定にはスポーツ競技特性不安尺度 (TAIS. 2) (橋本ら, 1993)、心理的競技能力の測定には、 DIPCA.3 (徳永・橋本, 2000) を用いた。分析には、対応のないt検定およびPearsonの積率相関分析を用いた。相関分析の結果、TAISの「競技回避傾向」は、DIPCAの「忍耐力」(r = -.31, p = .02)、「自己コントロール能力」(r = -.28, p = .03)、「集中力」(r = -.32, p = .01) と弱い負の相関を示した。さらにt検定では、男性は女性よりもDIPCA総得点 (t (58) = 3.61, p < .001)、「自信」(t (58) = 3.45, p = .001)、「決断力」(t (58) = 3.54, p < .001) の得点が有意に高かった。男女別の相関分析では、男性は全体的に関連が弱かった一方、女性では、「忍耐力」と「精神的動揺」(r = -.43, p= .02)、「身体的不安」(r = -.42, p = .03)、「自信喪失」(r = -.39, p = .04) との間に中程度の負の相関が示された。以上より、競技特性不安の中でも、「競技回避傾向」が心理的競技能力と関連する可能性が示唆された。また、女性では「忍耐力」が競技不安と関連する重要な心理的要因である可能性が示唆された。
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