講演情報

[03心-ポ-30]チームメイト間の相談ネットワークとアスリート・ウェルビーイングの関連大学の標的型競技とゴール型競技を対象とした縦断的事例研究

*松原 旭飛1、高井 秀明2 (1. 日本体育大学大学院、2. 日本体育大学)
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アスリートがチームメイトに悩みを相談することは,彼ら彼女らが心身ともに健やかな状態を維持しながら競技に取り組むために重要な役割を果たす.本研究の目的は,複雑性と非線形科学に基づいて個人間のつながりや関係性を明らかにする社会ネットワークアプローチ(e.g., Borgatti et al., 2009)を用いて,チームメイト間の相談ネットワークとアスリート・ウェルビーイング(AWB)の関連を縦断的かつ事例的に検討することである.調査参加者は,大学における標的型の運動部(n=40)とゴール型の運動部(n=52)に所属する大学生アスリート92名(男性77名,女性15名,Mage = 19.30 ± 0.13)であった.調査参加者には,相談ネットワークを測定する1項目(あなたは◯◯が悩んでいたら,相談を聞いている)とStudent Athlete Well-Being Framework(4項目:Sato et al., 2023)について,2時点それぞれで回答を求めた.2時点目の調査は,1時点目の調査から3ヶ月後に行った.相談ネットワークとAWBにおける2時点間の関連を検討するために,置換検定に基づく相関分析を実施した.分析の結果として特筆すべき点は,1時点目の出次数中心性(r = .21,p = .03,95%CI[.01, .40])と入次数中心性(r = .30,p = .002,95%CI[.10, .47])が2時点目のAWBと正に関連していたことである。この結果は,チームメイトの相談に関わる程度(出次数中心性)やチームメイトから相談を聞いてもらえる存在として認識されていること(入次数中心性)がその後のAWBと関連することを示している.本研究で得られた知見は,指導者や医科学スタッフがアスリートの個別性を踏まえたサポートを提供するために活用できるものと考えられる.

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