講演情報

[03心-ポ-58]大学生アスリートにおける競技特性と試合状況によるセルフトーク使用傾向の違い

*小野原 寛斗1、土屋 裕睦2 (1. 大阪体育大学院、2. 大阪体育大学)
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セルフトーク(Self-Talk:ST)は,感情や注意のコントロールを支える心理的技法として注目されているが,競技特性と試合状況を関連づけて検討した研究は少ない。そこで本研究は,大学生アスリートを対象として,競技特性(記録型・闘争型)および試合状況(試合直前・優勢場面・劣勢場面・逆転された直後)によるSTの使用傾向の違いを明らかにすることを目的とした。対象は現役大学生アスリート60名(記録型16名,闘争型44名)であった。Googleフォームを用いた質問紙調査を実施し,①所属部活動名・種目・ポジション,②試合場面における思考内容,③各場面における感情状態を調査した。分析にはIBM SPSS Statistics ver.30を用い,STの出現頻度および使用割合を算出し,カイ二乗検定を実施した。その結果,すべての試合場面において,競技特性間でST使用割合に有意差は認められなかった(p>.05)。一方で,試合場面とST種類との関連を検討した結果,有意な関連が認められた(χ²(6)=54.76p<.001)。試合直前,優勢場面,劣勢場面では動機づけ的STが多く用いられる傾向がみられた。また,逆転された直後では,否定的STの使用割合が60.0%と最も高かった。以上より,STの使用は競技特性よりも試合状況に伴う情動反応や認知的負荷などの文脈的要因の影響を強く受ける可能性が示唆された。

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