講演情報

[03心-ポ-60]大学生アスリートにおける競技不安の特徴競技種目差に着目して

*竹内 早耶香1,2、時田 晃佑2、鶴田 幸大2、矢野 琢也4、中澤 史3 (1. びわこ学院大学、2. 法政大学大学院スポーツ健康学研究科、3. 法政大学、4. 兵庫大学)
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【目的】 
本研究は,大学生アスリートにおける競技不安について,競技種目(個人種目・集団種目)の観点から検討することを目的とした.競技不安は競技パフォーマンスに影響を及ぼす重要な心理的要因であるが,これまでの研究は特定の競技や個別事例に焦点を当てたものが多く,競技種目の違いに着目した包括的な検討は十分ではない.そこで本研究では,競技特性不安および競技状態不安の両側面から分析を行った.
【方法】
対象は,スポーツ推薦入試の基準を満たす大学生アスリート238名(平均年齢19.32±1.12歳)であり,集団種目100名,個人種目138名であった.測定にはスポーツ特性-状態不安診断検査(徳永・橋本,2005,以下,TAIS.2&SAIS.2)を用いた.TAIS.2は個人の性格に由来する特性不安の傾向を,SAIS.2は試合直前の状態不安を測定する尺度である.分析にはt定を用い,競技種目による各因子および合計得点の差を検討した.
【結果と考察】
その結果,TAIS.2およびSAIS.2の全ての因子および合計得点において,個人種目の方が集団種目よりも有意に高い値を示した.すなわち,個人種目に取り組む選手は,競技特性不安および競技状態不安の双方において高い不安を有していることが明らかとなった.この背景には,競技場面における結果の捉え方の違いが影響している可能性がある.つまり,個人種目ではミスや失敗の原因が自己に帰属しやすいのに対し,集団種目ではその責任が分散されやすい.そのため,ネガティブな結果に対する認知の仕方が両者で異なり,個人種目の選手はより強い競技不安を感じやすいと考えられる.以上より,指導者は競技種目による不安の特徴の違いを考慮し,選手の心理的特性に応じた支援を行う必要がある.

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