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[03心-ポ-64]野球の投球イップスをどう評価するか自己報告を補完する心理・生理・パフォーマンス・観察評価指標の検討

*松田 晃二郎1、相羽 枝莉子2 (1. 城西大学、2. 横浜国立大学)
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【背景】野球の投球イップスは,これまで本人の訴えや周囲の認識を手がかりに判断されることが多く,自己報告を補完する評価指標の整備が課題である.本研究では,大学野球選手を対象に,投球イップス群と非イップス群の心理・生理・パフォーマンス指標および観察評価の差異を検討し,評価方法の基礎資料を得ることを目的とした.【方法】大学硬式野球部員または同年度引退者20名を,本人の自認とチーム代表者の認識に基づき,イップス群10名,非イップス群10名に分類した.全投球試技の開始前に,競技特性不安,試技直前状態不安,完全主義,意識の再投資傾向を質問紙で評価し,投球腕の握力を測定した.その後,20m先の捕球者の胸元を標的とする通常投球20試技を行わせ,心拍数,球速,ボール到達地点のばらつき,観察者による症状判定を記録した.【結果】イップス群は非イップス群より,競技特性不安(p=.006),試技直前状態不安(p=.007),意識の再投資(p=.043),投球腕の握力(p=.010)が高かった.完全主義および平均心拍数には有意差が認められなかった(いずれもp>.05).投球パフォーマンス指標では,イップス群で平均球速が低く(p=.002),到達地点のばらつきが大きかった(p=.016).観察者により症状ありと判定された確率もイップス群で高かった(OR=7.18,p=.004).【結論】本研究条件下では,自己報告に加え,投球課題前の不安関連指標・意識の再投資傾向・投球腕の握力と,投球課題中に得られる球速,到達地点のばらつき,観察可能な症状を照合することが,投球イップスの特徴把握と評価方法の精緻化に資する可能性が示された.一方,完全主義および平均心拍数は群差を示さず,評価指標としての感度には指標間で差があることも示唆された.

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