講演情報

[09コ-ポ-05]大学トップレベル運動部におけるフォロワーシップ尺度の開発と妥当性の検証

*矢野 広明1 (1. 日本体育大学)
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本研究の目的は,大学トップレベル運動部におけるフォロワーシップ行動を可視化する尺度を開発し,その妥当性を検証するとともに,どのようなフォロワーシップ行動が高く発揮されているのかを明らかにすることである。大学スポーツではリーダーシップ研究の蓄積がみられる一方,フォロワー側の行動特性を,競技環境に即して測定可能な形で捉えた研究は限られている。特に,継続的に高い競技成果を求められるトップレベル運動部においては,リーダーとの関係の中で発揮されるフォロワーの支援・協働や建設的な異議・対話が,組織マネジメント上の重要な論点になると考えられる。
本研究では,対象母集団を「直近5年間,連続して全国大会に出場し,かつそのうち2回以上ベスト8以上の成績を収めた大学運動部(集団種目)」と定義する。対象競技は,ラグビー・バスケットボール・バレーボール・ハンドボール・ラクロス・水球等の集団種目とし,男女チームの双方を含める。リーダーはキャプテン・副キャプテン・主務というトップマネジメント陣に限定し,それ以外の部員をフォロワーと定義する。
方法としては,まず既存の日本版フォロワーシップ尺度を大学スポーツ文脈に調整したEtic項目と,自由記述アンケートおよび半構造化インタビューから抽出するEmic項目を統合し,初期項目プールを作成する。次に,専門家パネルによる内容的妥当性の検証を経て暫定尺度を作成し,予備調査で探索的因子分析,本調査で確認的因子分析および構成概念妥当性の検証を行う。これにより,大学トップレベル運動部におけるフォロワーシップの構成概念を測定可能な形で提示し,競技現場のマネジメント実践に資する知見を得ることを目指す。

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