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[09コ-ポ-21]平行棒における〈棒下宙返り単棒倒立〉の習得過程における考察

*末次 耕太朗1 (1. 筑波大学大学院)
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2001年の採点規則改定以降、体操競技の得点は、演技の難度を示すDスコアと、出来栄えを示すEスコアの合計によって算出されるようになった。こうした中、本研究で対象とした〈棒下宙返り単棒倒立(以下、〈シャルロ〉とする)〉は、ヒーリー系の技へ接続して実施した場合にE難度として認定されるため、Dスコア向上に有効な技である。しかし、本技を演技に取り入れている選手は極めて少なく、稀少価値の高い技であるといえる。その背景には、〈棒下宙返り倒立〉の終末局面において、一本の棒上で倒立静止を行う必要があり、バランス保持が困難な姿勢を伴うことから安定しにくいことが挙げられる。そこで筆者は、〈棒下宙返り単棒倒立〉の習得を試みた。本研究では筆者自身を対象とし、本技の習得過程を通して生じた問題やつまづきを提示するとともに、各局面における重要なコツ意識を、発生運動学の立場から明らかにすることを目的とした。研究方法には、発生運動学における「創発分析」(金子,2002,p.460)を用いた。具体的には、時系列に沿って動感意識の変化やコツを詳細に記述することで、コツ発生の根拠を明らかにした。その結果、本研究では〈シャルロ〉の習得に至り、そこで生じたコツの詳細を示すことができた。また、習得過程の意味構造を分析することで、コツ発生に関わる本質的意味を明らかにした。これらの成果は、事前に予備知識として把握しておくことで、無駄なトレーニングを省き、練習方法の取捨選択を可能にするなど、トレーニングにおける基礎的知見となることが期待される。なお、より詳細なコツ内容および習得過程については、本学会大会において発表する。

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