講演情報
[09コ-ポ-29]鉛直方向のジャンプ能力が加速疾走パフォーマンスの変動に及ぼす影響
*関本 圭太郎1、永原 隆2 (1. 鹿屋体育大学大学院、2. 鹿屋体育大学)
本研究では,縦断的な測定により,鉛直ジャンプによって評価される下肢筋力がスプリント走における加速疾走パフォーマンスの変動に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした. 実験では,陸上競技短距離走を専門とする男子大学生17名(100m走の自己記録:11.26±0.46s)を対象に,1か月または2か月の間隔を空けて2回の60m全力走を行わせ,その際のタイム,地面反力(テック技販,1000Hz)を計測した.その後,得られたデータから,各試技における1歩ごとの加速度を算出した.また,対象者には,スプリント走試技と同日に5種類の鉛直ジャンプ行わせた.そして,2回の測定間におけるスプリント走パフォーマンス(タイム,1歩ごとの加速度)の変化量とジャンプパフォーマンスの変化量との関係を検討する為にピアソンの積率相関係数を用いた. 結果として,60m走のタイムに有意差はなく,1回目7.60±0.25s,2回目7.54±0.28sであった.60m走タイムの変化とカウンタームーブメントジャンプ高およびアンクルジャンプの接地時間の変化量の間には有意な相関関係があり,カウンタームーブメントジャンプ高が増加し,アンクルジャンプの接地時間が短縮した者ほど60m走のタイムが短縮していた.また,スクワットジャンプ高が高くなった者ほど,9~17歩目の加速度が高まっており,カウンタームーブメントジャンプ高(腕振無)が高くなった者ほど,15-20歩目の加速度が高まっていた.さらに,カウンタームーブメントジャンプ高(腕振有)が高くなった者ほど,8~19歩目の加速度が高まり,リバウンドアンクルジャンプ指数が高まった者ほど,4~7と17~24歩目の加速度が高まっていた. 以上のことから,複数の鉛直ジャンプテストを用いることで,スプリント走における異なる区間の加速疾走能力を間接的に簡便に評価できる可能性が示された.
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