講演情報

[09コ-ポ-41]大学サッカーにおけるビルドアップの成否に影響を与える要因の解明

*鈴木 健介1、髙木 洋之3、小井土 正亮2 (1. 国際武道大学、2. 筑波大学、3. 滋賀大学)
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【目的】
サッカーのビルドアップにおいてパスの出し手がノーマーク(半径5m以内に相手守備選手がシュートコースにいない状態)になることが得点機会の獲得に繋がることが示されているが(鈴木ほか,2022)、その成否に影響を与える要因は学術的に明らかでない。本研究では大学サッカーのビルドアップの成否に影響を与える要因を明らかにすることを目的とした。
【方法】
関東大学サッカー1部リーグ10試合のトラッキングデータおよびイベントデータを収集・分析した。ビルドアップの成功を守備第一ラインを越えてノーマークな状態と定義し、t検定およびロジスティック回帰分析により成否に影響を与える要因を検討した。
【結果】
t検定では相手FW-MF間人数・攻撃側横幅・守備側横幅・ボール保持時間など7変数において成功群と失敗群の間に有意差が認められた(p < .05)。ロジスティック回帰分析では正答率0.62(成功クラスRecall:0.64)の予測回帰式が得られ、攻撃側横幅・守備第一ライン幅・ボールの横方向移動量が成功に、ボール保持時間・相手FW-MF間人数が失敗に関連していた。
【考察】
攻撃側が横幅をとることで守備側の横幅も広がり、相手FW-MF間のスペースにパスを通しやすくなることが示唆される。また、相手FW-MF間への過剰な人数配置を避けることが重要と考えられる。さらに、ボール保持時間は短いほど成功しやすい一方でパステンポ(1パスあたり秒数)は成功群で長く、各パスの判断は慌てずに行いながら全体の組み立てを素早く完結させることが重要と考えられる。
【結論】
大学サッカーのビルドアップ成功には、攻撃側が横幅をとることによる守備組織の引き伸ばし、相手FW-MF間への適切な人数配置、横方向へのボール移動と短時間での組み立て完結が重要であることが示された。

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