講演情報

[09コ-ポ-43]卓球ワールドクラス女子カット主戦型選手のラリーの特徴

*穴澤 伯斗2、池田 頼信3、吉田 和人1 (1. 順天堂大学大学院、2. 順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科、3. 木下卓球アカデミー)
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卓球ラリーの特徴に関する研究は、主に攻撃型選手を対象に行われてきた。そこで本研究では、オリンピック女子シングルスの試合を対象に、カット主戦型(以後、カット型)選手のラリーの特徴について検討することを目的とした。
 対象は、ロンドン、リオ、東京の3大会における女子シングルスラウンド32以降の計32試合とした。そのうち、攻撃型選手vsカット型選手の試合をACタイプ、攻撃型選手vs攻撃型選手の試合をAAタイプとした。分析対象試合の全ラリーにおける「ラリー中の打球回数」(1ラリーにおける正規のサービスと正規のリターンの合計)から、ACタイプとAAタイプそれぞれの平均打球回数などを算出した。各値に関して、オリンピックごとに、ACタイプとAAタイプ間の比較を行った。統計解析には、ウェルチのt検定を用いた。ACタイプの試合数(カット型選手の人数)とAAタイプの試合数は、ロンドン大会が13試合(7名)と19試合、リオ大会が13試合(6名)と17試合、東京大会が3試合(1名)と29試合であった。大会ごとのACタイプとAAタイプのラリー中の平均打球回数±標準偏差は、ロンドンで8.1±1.7回と4.5±0.8回、リオで9.6±1.6回と4.6±0.7回、東京で9.9±2.1回と4.1±0.9回であり、いずれもACタイプが有意に高値を示した(p<.05)。
 これらの結果から、攻撃型選手とカット型選手の試合では、攻撃型選手同士の試合と比較してラリーが長くなる傾向が認められた。
 発表では、攻撃型選手と対戦した際の、カット型選手と攻撃型選手のラリータイプ別(「サービスからのラリー」と「レシーブからのラリー」に分類)およびラリー局面別(「ラリー開始局面」と「ラリー戦局面」に分類)の得点率、失点率、効果率(得点率-失点率)の比較などもふまえ、卓球ワールドクラス女子カット型選手のラリーの特徴について考察する。

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