講演情報
[04生-ポ-12]牛乳の摂取温度が睡眠の質に及ぼす影響
*笹原 千穂子1 (1. 明星大学)
【目的】本研究では、就寝前の牛乳摂取や摂取温度が、睡眠の質、体調等に与える影響を明らかにすることを目的とした。【方法】東京都内私立大学の大学生9名を対象とした。温かい牛乳(牛乳温)、冷たい牛乳(牛乳冷)、お湯(白湯)を1日200ml、1週間ずつ就寝前に摂取する介入を行い、飲料の実施順は無作為とした。介入期間中ウェアラブルデバイス(charge6、Fitbit社製)を装着して睡眠の質を測定し、介入後に主観的体調(VAS検査)、末梢血管健康度(Pulse Analyzer Plus View、YMC社製)を測定した。介入期間中に食事調査を行い、主な栄養素摂取量、食品摂取量を求めた。【結果と考察】睡眠スコアは牛乳温が77.3±4.3、牛乳冷が75.0±4.0、白湯が74.3±3.2であり、牛乳温が最も高かった。主観的体調では、寝つきの良さ、寝起きの良さ、眠気、集中力で有意差がみられ、牛乳温で最も良好であった。末梢血管健康度は、牛乳温で最も良好であった。主な栄養素摂取量は、たんぱく質は牛乳温で最も多く、カルシウム、リン、ビタミンB2については白湯に比べて牛乳温と牛乳冷が多かった。食品摂取量は牛乳・乳製品が白湯に比べて牛乳温と牛乳冷が多かった。牛乳に含まれるトリプトファンやカゼイントリプシン加水分解物に、ストレス軽減や睡眠を促進する作用があり(Qian et al. 2021)、またたんぱく含有飲料摂取時の胃排出速度が、温かい飲料は冷たい飲料に比べて速く(Fujihara et al. 2023)、栄養素の消化・吸収への移行がより早く起こることから、本研究で就寝前の牛乳摂取が睡眠促進やストレス軽減に有効な働きをし,さらに摂取温度がその効果に影響を与えたと考えられる。【結論】就寝前の温かい牛乳の摂取は、冷たい牛乳や白湯と比べて睡眠の質を向上し、主観的体調や末梢血管健康度も改善することが明らかになった。
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