講演情報

[健康福祉-SA-3]不規則な生活行動を強いられるシフトワーカーの健康づくり

*道下 竜馬1 (1. 福岡大学スポーツ科学部)
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<演者略歴>
2010年 佐賀大学大学院医学系研究科 修了(博士[医学])
2015年 産業医科大学産業生態科学研究所 健康開発科学 講師
2023年 福岡大学スポーツ科学部 教授
シフトワーカーは出勤日によって勤務時間が変わることから、生活時間が不規則になりやすいのが特徴である。シフトワーカーは、フルタイムワーカーと比べて様々な慢性疾患のリスクが高いことが多くの研究結果から明らかにされている。シフトワーカーの約20%に消化器症状、高血圧、睡眠障害などの慢性疾患を有していることが報告されており、生体リズムが乱れやすいシフトワーカーでは健康のみならず労働パフォーマンスの維持・向上の観点から睡眠リズムの調整、食生活の改善、運動・身体活動の実践を含めた生活習慣の修正が必要となる。我が国では、睡眠障害をはじめ筋骨格系疾患、アレルギー性疾患等の慢性疾患を抱えながら仕事に従事する労働者が増加の一途をたどっており、これらの慢性疾患を抱えながら仕事に従事することは労働パフォーマンスの低下につながる(プレゼンティーズム)。労働パフォーマンスの低下は、労働生産性の低下にもつながることから企業にとっては大きなマイナスとなる。近年、労働者の健康管理を経営的な視点で捉え、健康投資によって労働者の活力向上、生産性向上、組織の活性化、業績向上、人材確保を目的とした「健康経営」の概念が提唱され、経済産業省では健康経営を推進している企業に対して「健康経営優良法人」を顕彰する制度も導入している。ヘルスプロモーションとは、個人の健康への意識向上(健康教育)と、それを支える環境・社会システムの変革を同時に進める包括的なアプローチであり、健康経営とは正に労働者に適したヘルスプロモーション活動であると考えられる。我々は、これまでにシフトワーカーを含めた職域での運動介入研究を実施し、労働者のプレゼンティーズム改善や活力向上などの効果について報告してきた。本シンポジウムでは、我々の研究成果について紹介するほか、シフトワーカーの健康課題やプレゼンティーズムの概念、健康経営の事例等について概説する。

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