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[競技スポーツ-A-24]高校野球におけるDH制導入が打順構造に及ぼす影響(教)2026年選抜大会の実証分析

*滝澤 宣頼1 (1. 東京都市大学付属小学校)
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プロ野球における指名打者(Designated Hitter、以下 DH)は、中軸を担う強打者が務める役割として定着している。一方、高校野球では2026年の第98回選抜高等学校野球大会からDH制が導入されたが、期待された攻撃力向上は限定的であり、DHの平均打率は.200を切った。国内ではパシフィック・リーグをはじめ、社会人野球や大学野球でもDH制が採用されてきたものの、既存の議論は投手の負担軽減や出場機会の拡大、制度の是非といった観点に偏り、打順構造という戦術的側面に着目した研究は乏しい。本研究は、制度変更が高校野球の打順構造に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、2026年選抜大会に出場した全チームの全試合における先発打順を分析対象とした。各試合について1番から9番までの打順とDH起用の有無を記録し、DHが配置された打順の頻度分布を集計した。さらに、打順の戦術的役割に基づき、上位(1・2番)、中軸(3〜5番)、下位(6〜9番)に区分して比較を行った。その結果、DHは中軸よりも6〜8番といった下位打順に配置される割合が高い傾向が確認された。従来、下位打順には投手が入ることが多かったが、DH制導入により、この領域に攻撃力を重視した選手が配置される事例が増加していた。この変化は、DH制が高校野球における打順全体の攻撃的価値を底上げし、戦術的編成に新たな選択肢をもたらしている可能性を示唆する。以上より、DH制は選手保護策や出場機会拡大にとどまらず、高校野球の打順構造そのものに影響を及ぼす制度的要因として機能していると考えられる。本研究は制度導入直後の大会を対象とした探索的分析であり、今後の競技構造の変化を検討するための基礎的資料として位置づけられる。

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