講演情報

[03心-口-08]日本語版学業バーンアウト尺度の開発および教師のバーンアウトと生徒の学業バーンアウトの関連性担任教師および顧問教師に注目した検討

*舘野 晃歩1、雨宮 怜2 (1. 横浜国立大学大学院、2. 筑波大学体育系)
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学業上の要求によって疲弊し、学業に冷笑的で距離を置いた態度や無力感を示す状態と定義される学業バーンアウト(以下、学業BOと記述)の問題は(Schaufeli et al., 2002)、中高生の心理ストレスや学業成績の低下を導く原因となることが危惧される。しかしながら日本では、学業BOを扱った研究は限定的であり、その実態や原因の検討が不十分である。そこで本研究では、国外で開発されたBurnout Assessment Tool for Students(Schaufeli et al., 2020)の日本語版(以下、BAT-SJと記述)を中高生向けに開発し、生徒の学業BOと学業成績の関連および、生徒の学業BOと担任教師と顧問教師のBOの関連性を検討することを目的とした。
本研究では、準中高一貫校の生徒と専任教師に横断的調査を行い、生徒1004名(中学415名、高校589名)、専任教師40名(中学17名、高校20名、その他3名)から有効回答を得た。生徒にはBAT-SJや学業成績の自己評価に関する回答を求め、教師には日本語版BAT仕事関連版(Sakakibara et al., 2020)を用いた。
本研究において、BAT-SJの因子構造を確認した結果、6下位尺度に加えて、中核症状と二次症状の2つの上位因子、また全体的な共通因子を想定することが適当であると判断された(GFI=.902, AGFI=.873, CFI=.892, RMSEA=.060)。またマルチレベル分析の結果、生徒のBAT-SJの複数の下位尺度から学業成績に対して正の関連性が見られたとともに、生徒の学業BOの症状と担任教師または顧問教師のBOでは複数の関連がみられた。よって、教師のBOの程度が生徒の学業BOに影響する可能性が示唆され、生徒支援に加え、教師への心理的支援体制の整備が必要と考えられる。

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