講演情報
[競技スポーツ-A-27]モダンダンスコンクールにおけるジュニア期の作品に頻出する基礎的な動きの分類(コ)
*三木 麻衣1、寺山 由美2 (1. 筑波大学大学院人間総合科学学術院コーチング学学位プログラム、2. 筑波大学)
各地で開催される舞踊コンクールは若手ダンサーの登竜門であり、技術や表現力を高める重要な契機となっている。舞踊コンクールに設けられる部門の中には、モダンダンス部門という名称でジャンル分けされている場合が多く、多様なスタイルを含む総合的なカテゴリーとして扱われている。日本のモダンダンスでは、舞踊家の多くが個人の舞踊家稽古場で学び、師弟関係の間で舞踊教育が引き継がれてきたと報告されており(西田、2014)、師から弟子への伝承的な指導が主流であることがわかる。したがって、指導者は自身の経験知に基づいて指導を行うことが多いと考えられ、基礎技術を体系的に学ぶ仕組みが十分でない可能性がある。踊る上では、動きに対応できる身体の形成が必要であるが、モダンダンスの作品内には多様な動きが出現することから、基礎技術がどのようなものかは言及されていない。江口(1968)は、モダンダンスの動きに対して基本運動を考案し、基礎技術の体系化を試みたが、その後モダンダンスの動きはさらに多様化している。このことから、モダンダンスのコーチングにおける基礎技術を明らかにするためには、まず現代のモダンダンス作品に出現する基礎的な動きを把握する必要があると考えられる。モダンダンスに対して、クラシックバレエでは、作品に登場する全ての連続動作に名称が付けられている。これらの動きを総称して「パ」と呼ぶ。一方、モダンダンスの動きには正式な名称は存在しないが、動きを分解するとパに相当するものが存在するのではないかと考え、本研究では、それを【動作】と定義し、ジュニア期の作品に頻出する【動作】を整理することを目的として調査を行った。本研究で、モダンダンスの【動作】を整理することで、ジュニア期のモダンダンス指導における基礎技術の体系化に寄与すると考えられる。
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