講演情報

[03心-ポ-15]柔道の小外刈りおける選択切替時の反応成分分析

*髙野 綺海1、奥村 基生2 (1. 東京学芸大学大学院大学院連合学校教育学研究科、2. 東京学芸大学)
PDFダウンロードPDFダウンロード
柔道は,身体接触を伴う攻防一体型の対人競技であり,選手は自身と相手の相互作用の中で,状況に応じて運動を遂行または切り替える能力が求められる.本研究グループは,単純攻撃課題と選択切替課題を比較した際,運動時間に課題間の差異は認められなかったが,選択切替課題において移動距離が長く,速度が高くなることが示された.この結果は,運動時間は同じであっても質的に異なる運動している可能性を示唆している.Wakatsuki & Yamada(2020)は,全身運動における意図的運動と反応運動の時空間特性を分析し,反応運動の運動時間が短くなること(ボーアの法則)を示すとともに,この性質がピーク速度到達までの前半部分に集中していることを明らかにした.本研究では,この知見を用いて,運動の前半部分の反応成分を分析することで,選択切替課題における知覚-運動技能の特性を明らかにすることを目的とした.大学女子柔道選手14名を対象に,小外刈りを課題として,右組(参加者)対左組(相手)の設定で実験を実施した.全課題で参加者は右足・左足と1歩ずつ踏み込み,右足で小外刈りを仕掛けた.相手の反撃には燕返しを用いた.課題は単純攻撃と,選択切替2種類(A:早いタイミングで反撃開始,B:遅いタイミングで反撃開始)を設定した.参加者の3歩目の右足(攻撃足)の離床を運動開始点と定義し,ピーク速度到達までを前半部として課題間の差異を分析する.現在データ分析中であり,発表時に詳細を報告する.運動の前半部の速度に着目することで,単純と切替課題の運動に含まれる反応成分が明確になり,柔道の選択切替場面における知覚-運動技能の特性を解明する手掛かりが得られると考える.

コメント

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン