講演情報
[03心-ポ-17]直前の試行に関する情報が側方へのステップ反応に及ぼす影響
*三枝 徹平1、上野 壮士朗1、國部 雅大2 (1. 筑波大学大学院 人間総合科学学術院、2. 筑波大学 体育系)
【緒言】常に状況が変化するオープンスキルスポーツにおいて、選手は相手の動きを予測、判断したことを動作として実行する。予測には実際の動きに関する情報に加え、相手が何をしてきたかといった文脈的情報が用いられる。前試行の履歴がフェイントへの反応抑制に影響することが示されているが(Wickemeyer et al., 2026)、前試行の履歴が実際の動作に及ぼす影響は不明である。【目的】前試行の履歴が現在の試行におけるステップ動作に及ぼす影響を調査すること。【方法】大学生・大学院生20名が荷重計上でLED光刺激に対してステップ反応を行った(24試行×3ブロック)。各ブロックでは左右の呈示比率(25:75、50:50、75:25%)を操作した。24試行のうち半数をFeint試行(0.2秒で逆方向へ切り替わる)、残りをGenuine試行とした。測定指標は正反応率に加え、刺激呈示~動作開始までの時間としてInitiation Time(IT)、動作開始~離地までの時間をFoot off Time(FOT)を算出した。これらについて線形混合モデル、一般化線形混合モデルを用いて前試行の情報(刺激種類Feint-Genuine、刺激方向R-L、連続数0-1-2-3回)の現試行への影響を分析した。【結果】直近3試行における連続したGenuine刺激後のFeint試行において正反応率が低下した(p = .016)(例:G-G-G-F)。また、Genuine試行において、前試行がGenuineかつ現試行と同方向に呈示された場合にFOTが短縮した(p =.001)(例:GR-GR)。さらに、誤反応後の試行でITが延長した(p =.011)。【考察・結論】これらの結果は、前回の試行に関する系列的な文脈情報が現在の試行での判断に用いられ、その影響がステップ動作に反映されることを示唆している。
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