講演情報
[03心-ポ-51]大学運動部活動における離脱意図を有する学生の心理的・環境的特徴
*實宝 希祥1、辰見 康剛1、松竹 貴大2 (1. 九州共立大学、2. 大阪公立大学)
本研究の目的は、大学運動部活動に所属し活動を継続している学生を対象に、継続意図の有無に着目して、離脱意図の形成に関連する心理的・環境的特徴を明らかにすることである。大学運動部活動における離脱は、競技力の停滞、人間関係、指導方法、学業との両立困難など複数の要因によって説明されてきたが、離脱に至る前段階である離脱意図を有する学生については、十分に検討されていない。また、離脱を未然に防ぐ観点からも、この段階の特徴を明らかにすることは重要である。
本研究では、大学1・2年生の運動部活動所属学生を対象にアンケート調査を実施し、部活動を継続する意図の有無(退部を考えた経験の有無)に基づき2群に分類した(継続意図あり280名、離脱意図あり305名)。質問項目は、バーンアウト、競技不安、指導満足、対人関係、学業との両立に関する先行研究および既存尺度を参考に構成した。各指標は当該概念を表す得点として扱った。群間比較にはWelchのt検定を用い、効果量としてCohen’s dを算出した。さらに、離脱意図を有する学生に対して退部理由を尋ね、その分布を確認した。
その結果、離脱意図を有する学生は、継続意図を有する学生に比べてバーンアウトが有意に高く、大きな効果量を示した。また、指導満足、居心地、人間関係、競技環境満足、学業との両立といった環境・関係性に関する評価において有意に低い値を示し、特に指導満足、居心地、人間関係、競技環境満足では中程度以上の効果量が認められた。一方、不安および競技プレッシャーの効果量は小さかった。これらの結果から、心理的負担よりも環境評価の差異がより大きく関与している可能性が示された。加えて、退部理由としては競技力の停滞、指導方法への不満、人間関係の問題が多く挙げられた。以上より、離脱意図の形成には心理的消耗の進行と環境・関係性評価の低下が複合的に関与している可能性が示唆された。
本研究では、大学1・2年生の運動部活動所属学生を対象にアンケート調査を実施し、部活動を継続する意図の有無(退部を考えた経験の有無)に基づき2群に分類した(継続意図あり280名、離脱意図あり305名)。質問項目は、バーンアウト、競技不安、指導満足、対人関係、学業との両立に関する先行研究および既存尺度を参考に構成した。各指標は当該概念を表す得点として扱った。群間比較にはWelchのt検定を用い、効果量としてCohen’s dを算出した。さらに、離脱意図を有する学生に対して退部理由を尋ね、その分布を確認した。
その結果、離脱意図を有する学生は、継続意図を有する学生に比べてバーンアウトが有意に高く、大きな効果量を示した。また、指導満足、居心地、人間関係、競技環境満足、学業との両立といった環境・関係性に関する評価において有意に低い値を示し、特に指導満足、居心地、人間関係、競技環境満足では中程度以上の効果量が認められた。一方、不安および競技プレッシャーの効果量は小さかった。これらの結果から、心理的負担よりも環境評価の差異がより大きく関与している可能性が示された。加えて、退部理由としては競技力の停滞、指導方法への不満、人間関係の問題が多く挙げられた。以上より、離脱意図の形成には心理的消耗の進行と環境・関係性評価の低下が複合的に関与している可能性が示唆された。
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