講演情報
[03心-ポ-53]アスリートの熱望・警戒イメージ尺度における妥当性の検討
*相川 聖1、高井 秀明2、平山 浩輔3 (1. 国立スポーツ科学センター、2. 日本体育大学、3. 帝京平成大学)
制御焦点理論(Higgins, 1997)および制御適合理論(Higgins, 2000)では,目標追求における個人差として促進焦点と防止焦点が想定され,それぞれに適合する方略として熱望方略と警戒方略が示されている.それに伴い,相川ほか(2025)は,アスリートの目標追求における方略としてイメージに着目し,アスリートの熱望・警戒イメージ尺度を作成している.そこで本研究においては,アスリートの熱望・警戒イメージ尺度の妥当性について検討することを目的とした.関東圏および関西圏の大学生アスリート178名(男性105名,女性72名,無回答1名,平均年齢18.3±0.6歳)が分析対象であった.調査は対象者への回答負担を考慮し,2種類の質問紙セットを用いて実施した.アスリートの熱望・警戒イメージ尺度に加え,サンプルAでは日本語版Regulatory Focus Questionnaire(松岡ほか,2021)およびBehavioral Inhibition System/Behavioral Activation System尺度日本語版(高橋ほか,2007)への回答を求めた.サンプルBでは競技スポーツ版制御焦点尺度(清水・外山,2022),日本語版Positive and Negative Affect Schedule(佐藤・安田,2001),Big Five尺度短縮版(並川ほか,2012)への回答を求めた.分析の結果,アスリートの熱望・警戒イメージ尺度とその他の尺度には,概ね仮説を支持する関連が認められ,構成概念妥当性のうち,外的側面に関する証拠が示された.しかし,一般化可能性の側面については,内的一貫性は確認されたが,再検査信頼性は確認されなかった.よって,アスリートの熱望・警戒イメージ尺度については,一定の妥当性を支持する結果が得られたものの,再検査信頼性には課題が残された.
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