講演情報

[03心-ポ-69]女子大学生選手におけるスポーツ活動中の経血管理に対する認知的評価の検討

*髙橋 沙也花1、星川 佳広1 (1. 日本女子体育大学)
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「月経」は女性アスリートにとって心理的,身体的症状以外に経血管理もパフォーマンスに影響を及ぼすような困りごとであり(須永,2019),スポーツ活動中に経血の漏れへの不安を抱えている(Read, et al,2025).そこで本研究は経血管理が体調不良とは異なるストレッサーとして,生理用品のずれ,むれ,漏れに対する認知的評価を検討することを目的とした.女子スポーツ選手対象に「ずれ・むれ・もれ」に対する認知的評価項目(渋倉ほか,2008)および月経の実態・競技特性等を無記名式質問紙にて調査した. 全競技(n=112)では「ずれ」77%,「むれ」53%,「もれ」28%が経験していた.競技別では「ずれ」をほぼ全ての競技が経験していた.「むれ」はサッカー(73%),剣道(67%),なぎなた(80%)で高く,防具や外競技であることの影響が推測された.「もれ」はフェンシング(60%),体操(53%)で高く,生理用品の替えやすさ(ウェア,時間)などが認知的評価に影響することを示唆した.また,認知的評価の構成概念を検討する因子分析では,「ずれ」と「むれ」は脅威と挑戦からなる因子1,コントロール可能性からなる因子2が抽出された.一方「もれ」は挑戦とコントロール可能性からなる因子1,脅威からなる因子2が抽出された.さらに脅威・挑戦・コントロール可能性の下位尺度(渋倉ほか,2008)での相関分析は,全て正の相関であった.脅威と挑戦には全てに,挑戦とコントロール可能性には比較的多くに有意な相関があった.しかし,脅威とコントロール可能性間の相関係数は低かった.これらは挑戦は脅威とコントロール可能性との概念的重なりがあり,ずれやむれに対しては「脅威だが克服したい」という認識の傾向を示した.一方もれに対しては,「対処できるから挑戦したい」認識と「脅威である」認識の両側面があることが示唆された.

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