講演情報
[09コ-ポ-04]公認スポーツ指導者資格における競技別指導者資格カリキュラムの実施状況調査
*森 健一1 (1. 武蔵大学)
公認スポーツ指導者資格のカリキュラムは、共通科目と専門科目によって構成されており、競技別指導者資格における専門科目は各競技団体が計画・実施することとなっている。近年、コーチ養成において重視されている人間力の育成については、共通科目において十分に取り扱われているものの、各競技団体が有する固有の課題に対応するためには専門科目においても人間力に関する内容の導入を検討する余地を有していると考えられる。そこで、本研究では専門科目において実施されているカリキュラムの実施状況について調査し、今後のカリキュラム策定に向けた知見を得ることを目的とした。調査対象は、日本スポーツ協会が定める競技別指導者資格一覧に掲載されている70競技のうち、スタートコーチからコーチ4までのいずれかの養成講習会を実施している60競技72種目とした。なお、教師・上級講師の養成講習会を実施している競技団体は3団体のみであったため対象外とした。分析には、カリキュラム表および養成目的、役割についての記述を用い、テキストマイニング分析による頻出語の抽出と共起ネットワーク図の作成を行った。分析結果として、頻出語では、「指導方法」「トレーニング」「競技」などの競技力向上を目的としたトレーニング指導に関する内容を示す語句が中心に取り扱われていた。一方で、「理念」や「哲学」、「インテグリティ」などの人間力に関する語句の出現頻度は高くなかった。また、社会的に求められている「セーフガーディング」や「インクルージョン」の語句についてはいずれのカリキュラムにおいても明確な記載がみられなかった。今後の専門科目カリキュラムを検討するにあたり、各競技団体の実情を踏まえた上で、セーフガーディングやインクルージョンなどの新たな内容について導入する余地があると考えられる。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
