講演情報

[09コ-ポ-16]サッカーにおけるコオーディネーション能力がドリブル技能に及ぼす影響発達段階に着目して

*細野 裕希1 (1. 京都先端科学大学)
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本研究は、サッカーにおけるドリブル技能に関連する運動能力の構造を明らかにすることを目的とし、特にコオーディネーション能力の役割に着目して検討を行った。球技における技能は複数の運動能力の相互作用によって構成されると考えられており、個々の能力がどのように統合されるかが競技力を規定する重要な要因である。とりわけサッカーにおけるドリブルは、方向転換やボール操作を伴う複雑な運動課題であり、単なる敏捷性だけでなく身体各部位の協応的な制御能力が求められる。しかしながら、これまでの研究ではアジリティ能力との関連が中心に検討されており、コオーディネーション能力の機能的役割については十分に明らかにされていない。さらに、その影響は発達段階によって変化する可能性がある。そこで本研究では、小学生、高校生および大学生を対象に、ドリブル能力、アジリティ能力およびコオーディネーション能力を測定し関係性の検討を行った。その結果、ドリブル能力はアジリティ能力およびコオーディネーション能力の双方と統計的に有意な関連を示し、両者はドリブル技能に対して独立した影響を有することが確認された。一方で、コオーディネーション能力の関連はアジリティ能力を統制すると有意ではあるが相対的に弱まる傾向が認められた。さらに発達段階別に分析した結果、小学生群において、コオーディネーション能力はドリブル技能に対して独立した有意な関連を示したが、高校生および大学生群ではその関連は統計的に有意ではなかった。以上より、コオーディネーション能力はジュニア期においてはドリブル技能に対する直接的な構成要因として機能する一方で、発達に伴いその影響はアジリティ能力を介した間接的な役割へと変化する可能性が示唆された。

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