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[09コ-ポ-20]ゆかにおける〈後方かかえ込み2回宙返り3回ひねり〉の習得課程に関する一考察

*平松 航河1 (1. 筑波大学)
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本研究は、男子ゆか種目におけるG難度技〈後方かかえ込み2回宙返り3回ひねり(リ・ジョンソン)〉の習得過程を対象とし、第一筆者自身の実践をもとに、技の成立を支えるコツや感覚(コツ・カン)の変容を発生運動学の立場から分析したものである。
研究では約2年半にわたる練習過程を分析対象とし、動感意識の変化を4期に分けて検討した。発生運動学では、運動習得における主体の内在的な動感経験を重視し、技術成立を支える意味構造を明らかにすることが重視される。そのため本研究では、映像資料と筆者自身の動感想起を照合しながら、コツの発生と変容過程を分析した。
習得初期では、既に習得していた〈後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり〉の動感を応用し、〈第1宙返り=後方宙返り3/2ひねり〉、〈第2宙返り=前方宙返り3/2ひねり〉として実施を試みたが、第2宙返りでひねりが途切れ、回転の連続性が失われた。その後、〈第1宙返り=後方宙返り1/1ひねり〉、〈第2宙返り=後方宙返り2/1ひねり〉という構成へ変更した結果、ひねりの連続性が向上した。また、踏切り局面では〈後転とび〉において腰を屈曲させ前傾姿勢を強めることで、上体が後方へ流れず、左右軸回転とひねりを安定して両立できるようになった。その結果、〈リ・ジョンソン〉の成功に至った。
考察では、〈前方宙返りひねり〉と〈後方宙返りひねり〉では要求される側湾姿勢が異なることに着目した。その上で、両宙返りを後方系のひねり動感で統一したことが、ひねり連続性の改善につながったと解釈した。さらに、踏切りにおける上体振り込み量の調節が、左右軸回転とひねり効率の両立に重要であることが示唆された。以上より、本研究は〈リ・ジョンソン〉習得における動感構造の一端を明らかにし、今後の指導・練習に有益な知見を提示するものである。

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