講演情報
[09コ-ポ-46]陸上競技における選手からみた望ましい選手選考の在り方
*深見 英一郎1 (1. 早稲田大学)
選手選考は、選手にとって天国と地獄ほどの差を生む残酷なイベントである。日本陸連は、オリンピック代表選手を選考する際、選考の公平性、透明性を担保するため複数の委員会で丁寧に選定している (麻場・平野, 2019)。特に、選外となった選手が選考手続きや結果に疑念を抱かず納得してもらうために必要な手続きである。
2025年度、筆者は高校陸上競技部の指導者36名を対象にエントリー選手の選考方法の調査を通して選手選考の現状と課題を明らかにした。具体的には、選考者について20−30代の指導者は「指導者のみ」で、40代以上は「指導者と部員」で選考する割合が比較的高かった。また、選考基準について「タイム, 記録」が最も重視されていたが、40代以上の指導者はそれ以外にも「勝負強さ」や「調子良さ」等の視点も重視していた。さらに、選考基準の開示については、40代以上の指導者は、全員が「ある程度」も含めて選考基準を示すべきと回答していたが、20−30代の中には「示す必要はない」と考える者もみられた。選考基準を示すのは部員を納得させるため、部内で不信感を生まないため、またそれが部員のやる気や成長につながると考えられていた。他方で、陸上競技ではタイムや記録という客観的な基準が存在し、また調子を落とした選手を選べなくなる等、不都合が生じるため「あえて示さない」という指導者も確認された。選考者について、「指導者のみ」と「指導者と部員」に分かれたが、前者で選ぶのはトラブル回避、指導者には選ぶ役割・責任がある、選手は競技に専念してもらいたいと考えられていた。指導者と部員で選ぶのは、公平性の担保、指導者が見えない部分を補い、部員の意見を尊重するためと考えられていた。
それでは、実際に選手たちはどのような選手選考を望むのか、本研究では選手に対して同様の調査を行い、選手からみた望ましい選手選考の在り方を報告する。
2025年度、筆者は高校陸上競技部の指導者36名を対象にエントリー選手の選考方法の調査を通して選手選考の現状と課題を明らかにした。具体的には、選考者について20−30代の指導者は「指導者のみ」で、40代以上は「指導者と部員」で選考する割合が比較的高かった。また、選考基準について「タイム, 記録」が最も重視されていたが、40代以上の指導者はそれ以外にも「勝負強さ」や「調子良さ」等の視点も重視していた。さらに、選考基準の開示については、40代以上の指導者は、全員が「ある程度」も含めて選考基準を示すべきと回答していたが、20−30代の中には「示す必要はない」と考える者もみられた。選考基準を示すのは部員を納得させるため、部内で不信感を生まないため、またそれが部員のやる気や成長につながると考えられていた。他方で、陸上競技ではタイムや記録という客観的な基準が存在し、また調子を落とした選手を選べなくなる等、不都合が生じるため「あえて示さない」という指導者も確認された。選考者について、「指導者のみ」と「指導者と部員」に分かれたが、前者で選ぶのはトラブル回避、指導者には選ぶ役割・責任がある、選手は競技に専念してもらいたいと考えられていた。指導者と部員で選ぶのは、公平性の担保、指導者が見えない部分を補い、部員の意見を尊重するためと考えられていた。
それでは、実際に選手たちはどのような選手選考を望むのか、本研究では選手に対して同様の調査を行い、選手からみた望ましい選手選考の在り方を報告する。
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