講演情報

[09コ-ポ-52]大学教養体育テキストにおける安全教育コンテンツのレビュー

*浅井 泰詞1、北 徹朗2、小林 勝法3 (1. 高千穂大学 人間科学部、2. 武蔵野美術大学 身体運動文化研究室、3. 文教大学 国際学部)
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【目的】高等学校までの保健体育科においては、学習指導要領に基づき安全教育が体系的に組み込まれている。しかし、大学教養体育での安全教育、とりわけ学生が使用するテキスト内の安全教育に関する具体的な検証は十分に行われていない。そこで本研究は、大学体育授業で広く使用されている市販汎用テキストを対象に、安全教育に関する専門的コンテンツの記載状況を明らかにすることを目的とした。【方法】「一般に流通し、複数の大学において体育授業のテキスト・参考書として採用実績がある」ことが確認されたテキスト10冊を選定した。対象とする安全教育コンテンツとして、①ウォーミングアップ、②クーリングダウン、③熱中症、④スポーツ傷害、⑤応急処置、⑥心肺蘇生法、⑦AED、⑧落雷の8項目を設定した。各テキストの本文を精読し、各項目の記載状況を、「あり」、「限定的」、「なし」の三件法にてデータ化し、項目別の記載率を算出した。【結果】項目間で安全教育コンテンツの扱いに格差がみられた。「熱中症」については10冊すべてに記載があった。「スポーツ傷害」および「応急処置」はともに8冊であったが、応急処置の1冊は「RICE処置」のみの紹介であった。「ウォーミングアップ」は7冊に記載があったが、そのうち4冊は「ストレッチ」のみの限定的な記載であった。生命の危機に直結する「心肺蘇生法」および「AED」はともに6冊であった。一方で、「クーリングダウン」は3冊と少なく、「落雷」時の回避行動については、10冊すべてにおいて一切記載が確認されなかった。【まとめ】大学体育テキストにおける安全教育コンテンツの大きな偏りがみられた。特に、熱中症の記載率が100%であるのに対し落雷は0%であり、社会的認知度に依存した結果が示された。※本発表は、2026年度全国大学体育連合大学体育研究助(研究代表者:浅井泰詞)の助成を受けたものである。

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