講演情報
[会員企画9-2]体育における知の共創エコロジカル・アプローチの観点から
*北川 修平1 (1. 愛知教育大学教育学部)
<演者略歴>
広島大学大学院満期退学後、至誠館大学助教を経て、2024年4月より現職。研究テーマは、現象学的身体論、身体知、エコロジカル・トレーニング。博士(学術:広島大学)。
広島大学大学院満期退学後、至誠館大学助教を経て、2024年4月より現職。研究テーマは、現象学的身体論、身体知、エコロジカル・トレーニング。博士(学術:広島大学)。
エコロジカル・アプローチとは、ギブソンの生態学的心理学に基づいて、動物の行動を動物と環境の相互作用から把握する立場である。ギブソン(1985)は、「知」の問題に関して直接知覚と間接的知識を区別している。直接知覚とは、ある距離を跳ぶことができるかどうかといったように、「できる/できない」の行為に直接関わる知覚である。一方、間接的知識とは距離単位の計測機器などを用いることで生まれる二次的な知識である。ギブソンによれば、この世界についての間接的知識は、世界を直接的に知ること(直接知覚)によって支えられている。エコロジカル・アプローチから「知」を捉えると、観念のなかで構成された「知」は「できる/できない」というわれわれの身体経験に支えられており、エコロジカル・アプローチは構成主義的な観念論を克服する可能性を有しているといえるだろう。
また、エコロジカル・アプローチの観点から「知」を考察することは、それを構成されたものではなく、身体と環境の相互作用から共創されるものとして捉えることを可能にする。なぜなら、エコロジカル・アプローチにおける「できる/できない」は身体と環境のマッチングの問題であり、身体と環境の循環的相互作用によって創発するためである。そのため、共創としての「知」は、教師と子どもが共に身体的存在者として多様な関係性を築き合いながら、協同で「知」を探求していく反省的実践に対して、重要な視座をもたらすことも予想される。
本報告では、エコロジカル・アプローチの観点から体育における「知」とは何かを考察し、それを共創としての「知」として提示することを課題とする。このことを通して、体育授業における学びのあり方を再構成することを試みる。
また、エコロジカル・アプローチの観点から「知」を考察することは、それを構成されたものではなく、身体と環境の相互作用から共創されるものとして捉えることを可能にする。なぜなら、エコロジカル・アプローチにおける「できる/できない」は身体と環境のマッチングの問題であり、身体と環境の循環的相互作用によって創発するためである。そのため、共創としての「知」は、教師と子どもが共に身体的存在者として多様な関係性を築き合いながら、協同で「知」を探求していく反省的実践に対して、重要な視座をもたらすことも予想される。
本報告では、エコロジカル・アプローチの観点から体育における「知」とは何かを考察し、それを共創としての「知」として提示することを課題とする。このことを通して、体育授業における学びのあり方を再構成することを試みる。
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