講演情報

[07発-ポ-10]陸上競技におけるコントロールテストを用いた小学生の運動能力構造の検討

*井藤 英俊1、倉澤 美智子1 (1. 九州医療科学大学)
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陸上競技におけるコントロールテストは、競技力の評価やトレーニング効果の確認だけでなく、継続的に測定を行うことで、運動能力の変化を評価することができる。しかし、これらの研究の多くは大学生や競技者を対象としており、児童期を対象とした研究は十分ではない。小学生期は、発育発達が著しい時期であり、運動能力も大きく向上する。そのため、小学生期における運動能力は単一の測定項目のみで評価するのではなく、複数の運動能力を総合的に捉え、その構造や特徴を明らかにする必要がある。そこで本研究は、小学生男女181名を対象に、50m走、20mシャトルラン、立幅跳び、ジャベリックボール投げ、メディシンボール投げの5項目の測定を実施し、運動能力の構造と特徴について検討することを目的とした。統計解析では、はじめに因子分析を用いて運動能力の構造を明らかした。次にクラスター分析によって児童の運動能力特性の分類を試みた。さらに、学年差についても検討を行った。因子分析の結果、第1因子の固有値は3.864であり、第2因子以下は1未満であったことから、測定項目は1因子構造によって説明されることが示された。次に、クラスター分析の結果、対象者は高能力群、中間群、低能力群の3群に分類され、すべての測定項目においてクラスター間に有意差が認められた。これらの結果から、小学生の運動能力は特定の能力特性ではなく、総合的な能力水準によって分類される可能性が示された。さらに、学年を要因とした分散分析の結果、すべての測定項目において有意な主効果が認められ、学年の進行に伴い運動能力が向上することが確認された。以上の結果、小学生期における運動能力は個別の能力として分化する以前の段階にあり、総合的な基礎運動能力として発達していることが示唆された。

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