講演情報
[13ア-ポ-01]ペアでのボッチャ実施が気分状態およびペアとの親密さに及ぼす影響
*三枝 巧1、雨宮 怜2 (1. 山形大学、2. 筑波大学)
これまでボッチャの実施による気分状態の改善が検討されてきた(Kataoka et al., 2025)。一方で、ペアでの運動実施は親密さを高めるとされているものの(松浦・坂入, 2022)、ペアでのボッチャ実施が気分状態およびペアとの親密さに及ぼす影響は十分に検討されていない。本研究では、ペアでのボッチャ実施が気分状態およびペアとの親密さに及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。大学生24名を対象に、授業内でペア戦のボッチャを4エンド実施し、研究参加への同意が得られた23名(男性6名、女性17名、平均年齢18.78歳、SD=1.48)を分析対象とした。ペア構成は異性ペア6組、同性ペア6組であった。気分状態の変化を測定するため、二次元気分尺度(Sakairi et al., 2013; TDMS-ST)を用いた。また、親密さの変化を測定するため、Inclusion of Other in the Self Scale(登張, 2005; 以下IOS)を一部改変して用いた。さらに、実施前にペアの相手をどの程度知っているかについて回答を求めた。本研究の結果、実施後の活性度、快適度、覚醒度の得点は、実施前と比較して有意に高かった(すべてp<.001)。実施後のIOS得点は、実施前と比較して有意に高かった(p<.001)。また、実施前にはIOS得点とペアの相手をどの程度知っているかとの間に有意な正の相関が認められたが(p<.05)、実施後には両者の関連は認められなかった(p>.05)。これらの結果から、ペアでのボッチャ実施は気分状態の改善に加えて、ペアとの親密さを高めることが示された。また、実施後の親密さは既存の関係性のみでは説明されず、ペアでのボッチャを通して形成された可能性が示唆された。今後は、障害のある人と障害のない人によるペアでのボッチャ実施が気分状態や相互の親密さに及ぼす影響のさらなる検討が求められる。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
