講演情報

[08測-口-06]陸上競技短距離選手における加速局面のスプリントタイムと外部負荷を加えたジャンプスクワットの関係

*渡邊 静空1、小林 秀紹2 (1. 札幌国際大学大学院、2. 日本体育大学)
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本研究は,陸上競技短距離・跳躍種目を専門とする男子高校生29名を対象に,負荷付きジャンプスクワットにおける速度・パワー指標とスプリント区間タイムとの関係を明らかにすることを目的とした. 測定項目は,50m走における0–10m,10–30m,30–50mの各区間タイム,体重の10,20,30,40,50%負荷におけるジャンプスクワットの速度・パワー指標,およびスプリント動作を評価したスプリントスキルであった.10–30mおよび30–50mの区間タイムを従属変数,スプリントスキルならびに各負荷条件におけるMean Power,Peak Power,Mean Velocity,Peak Velocityを独立変数として,探索的にステップワイズ法による重回帰分析を行った.その結果,いずれの区間においても,スプリントスキルおよび体重10%負荷におけるジャンプスクワットのPeak Powerが説明変数として選択され,10–30m区間では約61%,30–50m区間では約58%の分散が説明された.本研究の結果より,高校生陸上競技選手におけるスプリント区間タイムには,高負荷条件よりも軽負荷条件における高速度・高パワー発揮能力が関連する可能性が示された.軽負荷条件で高いピークパワーを発揮できる能力は,短い接地時間内で素早く力を発揮するスプリント動作の特性と関連している可能性がある.スプリント走では極めて短い接地時間内で大きな力を発揮することが求められるため,パワー発揮能力を評価する指標として,軽負荷ジャンプスクワットは有用と考えられる.すなわち,単に負荷を増加させるのではなく,最大挙上速度の発揮を目的としたトレーニング設定は,加速局面におけるスプリントタイムの改善に寄与する可能性が窺える.

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