講演情報
[05バ-ポ-05]摩擦・剪断圧力センサーによる歩行中の剪断量の正確性および妥当性に関する研究
*柏木 悠1、相馬 満利2、和田 匡史3、山本 憲志4、船渡 和男5 (1. 専修大学スポーツ研究所、2. 日本女子体育大学、3. 国士舘大学、4. 日本赤十字北海道看護大学、5. 東京都立大学)
足底局所における剪断量の情報は、ヒトの移動動作における足部機能の理解に重要である。本研究の目的は、摩擦・剪断圧力センサーによる歩行中の荷重量(鉛直方向:Fz)および剪断量(左右方向:Fx、前後方向:Fy)計測の正確性と妥当性を検証することであった。正確性の検証では、フォースプレート(AMTI社製、1 kHz:FP)上に摩擦・剪断圧力センサー(NISSHA社製、100 Hz:PP)を設置した。Fz成分では静的条件下で分銅による鉛直荷重(6条件、47–480 N)を加え、FxおよびFy成分では滑車装置を用いて水平方向荷重(3条件、56–154 N)を加えた。妥当性の検証では、歩行中にFPおよびPPから得られる荷重量と剪断量を比較した。被験者は体育専攻女子学生8名(20.7±1.3歳、162.2±4.6 cm、56.0±3.8 kg)であり、FP上に設置したPPを含む歩行路を3種類の速度条件で歩行した(各速度3試行)。正確性の結果では、Fz成分においてPPは軽荷重条件でFPより低値を示したが、荷重増加に伴い差は減少し、全体では平均−12±12%小さい値を示した。一方、FxおよびFy成分では、PPはFPより平均15±8%大きな値を示した。妥当性の結果では、FxおよびFy成分において接地初期および離地期にPPとFPの間で有意差が認められた(p<0.05)。Fz成分では離地直前までFPがPPより高値を示した(p<0.05)。また、歩行速度の影響については、Fz成分の抜重期で有意差が認められたが(p<0.05)、FxおよびFy成分では有意差は認められなかった。以上より、摩擦・剪断圧力センサーによる剪断量計測には一定の正確性および妥当性が認められ、足底部位ごとの剪断量定量化の可能性が示唆された。
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