講演情報
[05バ-ポ-09]運動方向および負荷が位置覚および主観評価に及ぼす影響
*藤澤 愛希子1、大原 楓1、中本 愛紗1、大高 千明2 (1. 奈良女子大学大学院、2. 奈良女子大学)
関節位置覚は、運動制御や関節安定性に関わる重要な固有感覚である。関節角度課題を用いた先行研究では、筋収縮様式や負荷条件が再現性に影響を及ぼす可能性や、被験者の主観的評価は必ずしも再現誤差と一致しないことが報告されている。本研究では、単関節運動における膝関節角度の再現課題を用い、運動方向および負荷条件の違いが、主観的な関節位置覚と客観的な関節角度との関係性に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。健常な女子大学生 17 名(21.1±1.4歳)を対象に、右膝関節における角度再現課題を実施した。2 種類の運動方向(屈曲、伸展)と3 種類の負荷(無し:0%MVC、小:20%MVC、大:60%MVC)を組み合わせ、計 6 条件で課題を行い、関節角度における正確性(恒常誤差、絶対誤差)および再現性(標準偏差)を評価した。また、再現角度の主観評価とともに、目標角度への合わせやすさ・力加減の調節しやすさ・疲労感について10 段階評価を行った。関節角度および主観評価について、運動方向および負荷条件を要因とした二元配置分散分析により比較を行った。
関節角度再現の恒常誤差および絶対誤差には、運動方向および負荷条件による有意な差は認められなかった。一方、標準偏差は、伸展方向において 屈曲方向より有意に大きく、角度再現のばらつきが増大した。この結果は、伸張性収縮で出力の変動性が高まるとした先行研究とも一致する。再現角度の主観評価では、有意差はみられなかったが、「目標角度への合わせやすさ」および「力加減の調節しやすさ」においては、屈曲条件では伸展条件より低く評価された。また、いずれの運動方向においても高負荷条件で「筋疲労感」が有意に高く評価された。
以上より、膝関節屈曲および伸展動作において、運動方向や負荷条件は角度再現の正確性に影響しない一方で、再現性や主観的な調節のしやすさには影響を及ぼすことが示唆された。
関節角度再現の恒常誤差および絶対誤差には、運動方向および負荷条件による有意な差は認められなかった。一方、標準偏差は、伸展方向において 屈曲方向より有意に大きく、角度再現のばらつきが増大した。この結果は、伸張性収縮で出力の変動性が高まるとした先行研究とも一致する。再現角度の主観評価では、有意差はみられなかったが、「目標角度への合わせやすさ」および「力加減の調節しやすさ」においては、屈曲条件では伸展条件より低く評価された。また、いずれの運動方向においても高負荷条件で「筋疲労感」が有意に高く評価された。
以上より、膝関節屈曲および伸展動作において、運動方向や負荷条件は角度再現の正確性に影響しない一方で、再現性や主観的な調節のしやすさには影響を及ぼすことが示唆された。
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