講演情報

[05バ-ポ-15]ボール投げにおけるボールの大きさとボール把持の関係

*入江 宗太朗1、前田 正登2 (1. 神戸大学大学院、2. 神戸大学)
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遠投を目的としたボール投げにおいて、ボールを適切に把持できないことは自身の投球能力を十分に発揮する妨げとなる。現行の新体力テストにおいて中高生で使われているハンドボール2号は、一般的な中学生にとって把持しづらいボールとなっている。そこで本研究では、遠くに投げることを前提に安定した状態で掴むことができるボールの大きさを検討するため、ボール投げにおけるボールのサイズと把持の関係を明らかにすることを目的とし、測定実験を行った。被験者は大学生61名(男子30名、女子31名)とし、大きさが異なる8種類のボール(ソフトボール1~3号、スローピッチソフトボール、ハンドボール0~3号)を把持した状態及び手指の形態を撮影、測定を行った。その結果、男女ともにハンドボールほど大きなボールでは掴み方の傾向がほぼ同様であり、小さなボールになると環指および小指位置のばらつきが大きくなる傾向を示した。また、ボールサイズ毎の各指の役割について、ハンドボールほど大きなボールでは母指―小指、スローピッチソフトボールのような中程度のボールでは母指―環指、ソフトボールのような小さなボールでは母指―中指が180°対抗把持に近い位置関係となっていたと考えられた。さらに、ボールサイズ毎にこれらの180°対抗の位置関係にある指とそれらの内側にある指とが、それぞれボールを支持する、ボールを操作するなどの役割を分担しているものと考えられた。また、各指先位置の傾向とボールサイズ毎の各指の役割から、男子ではスローピッチソフトボールとハンドボール0号(ボールの周囲35.56㎝~46㎝)の間、女子ではソフトボール3号とスローピッチソフトボール(ボールの周囲30.48㎝~35.56㎝)の間にボールの掴み方の傾向が変化する境界があると考えられた。

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