講演情報

[08測-口-01]出生順位およびきょうだいの有無が幼児の体力特性に及ぼす影響

*岸 華音1、塚本 将太2、春日 晃章3 (1. 岐阜大学大学院、2. 中部学院大学、3. 岐阜大学)
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【目的】本研究は,出生順位およびきょうだいの有無が幼児の体力特性に及ぼす影響について縦断的データを基に明らかにすることを目的とした.
【方法】対象は,G県の私立幼稚園に在籍する幼児844名(男児:441名,女児:403名)であった.体力テストは各学年12月に実施し,年少時,年中時,年長時の3年間にわたり測定した.測定項目は,幼児用体力テスト7項目(25m走,立ち幅跳び,ソフトボール投げ,反復横跳び,長座体前屈,体支持持続時間,握力)とした.測定値は性別,月齢別(0.5歳区分)にTスコア化した.また,7項目のTスコアの平均値を体力総合得点として算出した.なお,出生順位およびきょうだいの有無については,幼稚園の担任教諭にアンケートを実施し,回答を得た.本研究では,対象を長子(300名),中間子(79名),末っ子(363名),一人っ子(102名)の4群に群分けした.出生順位およびきょうだいの有無が幼児の体力に及ぼす影響を検討するために,一元配置分散分析を適用した.
【結果および考察】年少時,年中時,年長時の各学年における体力8項目,全24項目について一元配置分散分析を行った結果,すべての項目において出生順位による有意な差は認められなかった.過去の先行研究では出生順位やきょうだいの有無が子どもの体力特性に影響を及ぼしているとの報告が多かったが,本研究ではほとんどその影響は認められなかった.つまり,現代においてきょうだいがいても共にからだを動かして遊ぶ機会が減少しており,家庭環境による体力への影響が小さくなっていることが推察された.
【結論】出生順位およびきょうだいの有無は,幼児期の体力に有意な影響を及ぼさないことが示された.そのため,幼児期の体力発達においては,時間・空間・仲間といった三間が保証された保育環境を充実させることが重要になるのではないかと考えられた.

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