セッション詳細

【シンポジウム44】食環境整備に向けた産学官等連携の取組:現状と未来

2025年10月30日(木) 14:50 〜 16:20
第5会場 (1001-1)
座長:武見 ゆかり(女子栄養大学)
   岡田 知佳(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 国立健康・栄養研究所)
全ての人が元気に活躍し続けられる社会、安心して過ごすことのできる社会づくりの実現に向けては、自治体(官)、事業者(産)、学術(学)がそれぞれ独自に取組むだけでなく、産学官等が連携して継続的に取組む仕組みを考えていく必要がある。一方で、産学官では目的、動機、文化等が異なる傾向にあるため、方向性を一致させるための調整が必要であり、情報の共有や共通理解を深めることが課題になりやすい。しかしながら、これらの課題を乗り越えることで、真のイノベーションや持続可能な取組が可能になると考えられる。特に、食事は、生活習慣の多様化に伴い、家庭内食から中食・外食の機会が増え,食物の選択も食行動も一層多様化してきている。このような動向の中で、健康への関心が低い層も含め、すべての人が、意識せず、自然に健康になれる食環境モデルの構築に向けては、これまでにないイノベーションが期待される。
 本シンポジウムでは、食環境整備を中心としたまちづくりに向けた産と連携した取組内容について、自治体や学術関係のシンポジストから紹介いただく。事例を通じて効果や課題を共有し、今後の食環境整備を主軸としたまちづくり政策の企画立案に貢献できる機会となるよう議論いただく予定である。地域の公衆衛生行政の運営や政策立案を担う公衆衛生医師、保健師、管理栄養士等専門職や行政職だけでなく、学術関係のそれぞれの立場での話題を基に、多職種連携・多機関協働で推進する食環境整備につながることを期待する。

[シンポジウム44-1]産学官連携による「うま塩」プロジェクト

*藤内 修二 (大分県東部保健所)

[シンポジウム44-2]産学官等連携で楽しく取り組む三重の食環境づくり~住むだけで健康になる“とこわかの三重”をめざして~

*森田 昌浩、岡田 ひろみ、金谷 康子、野村 由里子 (三重県医療保健部健康推進課)

[シンポジウム44-3]ナッジを活用した食環境整備『ヘルシーコンビニプロジェクト』

*川畑 輝子 (公益社団法人 地域医療振興協会 地域医療研究所)

[シンポジウム44-4]食環境整備推進のための産学官等連携共同研究プロジェクト

*瀧本 秀美 (国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 国立健康・栄養研究所)