セッション詳細
【シンポジウム48】性別役割分業規範が健康にどのような影響を与えているのか ―ジェンダーの健康影響
2025年10月30日(木) 16:00 〜 17:30
第6会場 (908)
座長:本庄 かおり(大阪医科薬科大学)
大西 真由美(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科)
大西 真由美(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科)
ポスト性別役割分業としての多様性の包摂
日本社会に存在する社会的性差(ジェンダー)の背景の一つとして、「男性は外で働き、女性は家庭を守るべきである」という性別役割分業(男性稼ぎ手モデル)が依然として根強いことが考えられる。このような日本社会に顕著にみられる性別役割分業規範を基盤とするライフスタイルや社会制度・雇用慣行の強固さは、様々な社会的要因と健康の関連に強い影響を与えている。一方で、近年、性別役割分業規範への支持が男女ともに大きく減少しており、意識の変化が大きいことが確認できる。
本シンポジウムでは、最初に社会的性差(ジェンダー)の概念や理論的枠組について整理する。その後、日本で顕著にみられる性別役割分業規範に焦点をあて、その健康影響に関する研究結果を用いて、性別役割分業規範の健康を含む様々な側面における影響を確認する。その上で、今後の日本社会において、「母親業・父親業、あるいは専業主婦(夫)業を満喫することを希望する人は満喫できる社会」、「誰かが無理したり、疲弊するほどの負担を負ったりしなくても済む社会」、それを社会から(社会規範によって)強制されることなく個人の選択として保障される社会、すなわち性別にとらわれず、個人の(自由な)選択が尊重され、生きやすく健康な社会の構築可能性について、皆さんと一緒に考えてみたい。
日本社会に存在する社会的性差(ジェンダー)の背景の一つとして、「男性は外で働き、女性は家庭を守るべきである」という性別役割分業(男性稼ぎ手モデル)が依然として根強いことが考えられる。このような日本社会に顕著にみられる性別役割分業規範を基盤とするライフスタイルや社会制度・雇用慣行の強固さは、様々な社会的要因と健康の関連に強い影響を与えている。一方で、近年、性別役割分業規範への支持が男女ともに大きく減少しており、意識の変化が大きいことが確認できる。
本シンポジウムでは、最初に社会的性差(ジェンダー)の概念や理論的枠組について整理する。その後、日本で顕著にみられる性別役割分業規範に焦点をあて、その健康影響に関する研究結果を用いて、性別役割分業規範の健康を含む様々な側面における影響を確認する。その上で、今後の日本社会において、「母親業・父親業、あるいは専業主婦(夫)業を満喫することを希望する人は満喫できる社会」、「誰かが無理したり、疲弊するほどの負担を負ったりしなくても済む社会」、それを社会から(社会規範によって)強制されることなく個人の選択として保障される社会、すなわち性別にとらわれず、個人の(自由な)選択が尊重され、生きやすく健康な社会の構築可能性について、皆さんと一緒に考えてみたい。
[シンポジウム48-1]日本社会における社会的性差(ジェンダー)と性別役割分業規範
*本庄 かおり (大阪医科薬科大学)
[シンポジウム48-2]地域のジェンダー規範が高齢者の心の健康に及ぼす影響
*金森 万里子 (京都大学 人と社会の未来研究院)
[シンポジウム48-3]女性に求められる家庭内での役割と健康の関連
*鈴木 有佳1,2 (1. 慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室,2. 大阪医科薬科大学医学部社会・行動科学教室)
[シンポジウム48-4]父親の産後うつ予防と父親の“家庭進出”の支援
*竹原 健二 (国立成育医療研究センター研究所政策科学研究部)
