特別講演

■開催日時:2025年9月24日(水)16:30~17:20
■会場:茨城大学 水戸キャンパス 講堂
■司会:伊藤吾朗(実行委員幹事 茨城大学・光栄テクノシステム(株)
※会員の方はどなたでも聴講できます。事前の申し込みは不要です。


特別講演
「地質年代『チバニアン』、提案から承認まで」

  

茨城大学 理学部長 教授 岡田誠 君 


■講演概要:
 約46億年間の地球の歴史は、地層に残されたさまざまな痕跡をもとに117の地質年代に区分されています。そして各地質年代の始まりの痕跡が世界で最もよく残された地層が、その年代の基準の地層 (GSSP) として選ばれ、その地層が見られる地域名にちなんだ地質年代名称がつけられます。中期更新世(約77.4万年前〜12.9万年前)という地質年代区分は、2020年1月に千葉県市原市の地層がGSSPとして選ばれ、日本の地名にちなんだ初の地質年代「チバニアン期」と名付けられたのです。本講演では、チバニアンの提案から承認までの過程に加え、この快挙をもたらした房総半島の地層が持つ類い希な特徴についても紹介します。